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担任不在を想定したシステム作り

 私を含めた家族全員がインフルエンザとなり、1週間更新できませんでした。

 担任をしていると、学校を休んでいる間はクラスのことで頭がいっぱいです。
 しかし、「あのクラスなら大丈夫だろう」という安心感も抱きます。これが、考動クラスづくりに力を入れている最大のメリットです。

 考動クラスでは、授業を除いて「担任がいなければ成り立たない状況をゼロにすること」を大切にしています。

 よって、「あぁ、あれは代わりの先生がやってくれないとみんな困るだろうな…」というシチュエーションがゼロというわけです。
 
※ただし、当然補教で入ってくださる他の先生には感謝でいっぱいです。教員がいることで、安心して子どもたちがのびのびと主体的に考動できるのは事実です。


 さて、タイトルには「担任不在」と書きましたが、もう少し正確な言い方をすると、「担任が常にクラスの陰に隠れ続ける」というニュアンスになります。
 「児童が一日、担任の手を借りなくても生活できること」から逆算して全てのシステムを作っています。以下、実践していたことの一部を書いていきます。

☑朝の会、帰りの会での先生のお話は無し。1日の予定は、前週に配布した週予定をもとに把握。
☑宿題は、毎日同じペースで同じもの出す。イレギュラーな宿題(〇〇の残り、補充プリント等)を出さないことで、児童が自分たちで宿題を確定できる。
☑給食の増減は、担当の当番が行う。おかわりは、幸せな人が増えるように自分たちで折り合いをつける。人数を絞る場合は、くじ引き。

 以前、担任したばかりの5年生に「クラスの主役って誰だと思う?」という質問をしたところ、実に8割以上の児童が「先生」と答えました。
 これは大問題だと思い、極力教師が前面に出ないクラス経営をしようと強く決心したことを覚えています。

 ただし、担任がリーダーシップをとってクラスを引っ張ることは、決して否定しません。なぜなら、その力強さに安心する児童もいるからです。

 それを理解した上で、私は「児童が担任の手を離れ、自分たちでクラスを動かす喜び・大切さ」を味わってほしいという願いを優先したクラス経営をしています。

 考動クラスは、「○○したいので、全員に提案します。」というクリエイティブな意見や「○○のルール、もっとこうしたいです!」という問題解決的な考えが湧き出てくるので、担任としてはとても面白いなと思っています。

 本日もお読みいただき、ありがとうございました。次回は、「保護者との距離感を詰めに行く」というお話をします。



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