今日は、職場の先輩から聞いた学級経営イメージのご紹介から始めます。初めて聞いた時、とても腑に落ちたことを覚えています。
「学級を経営する上で、莫大な効果をもたらす大きな手段というのは存在しない。いくつもの小さな手段を講じることで、その効果の面積を増やしていくことでいつしか安定してくる。」
その通りだと思います。何気ない会話、ちょっとした声かけ、小さなクラス企画…。1つ1つの効果の範囲は小さいかもしれませんが、日々私たちはそれらを増やそうと必死にクラスを経営しています。
私が発信し始めたノウハウも、特別目新しいことでもなければ、今すぐクラスを激変させるくらいの大きな効果もありません。
「考動できる児童を育てる」という信念を貫き、子供たちを信じ、本気で関わり続けた先で、いつしか出来上がるものだと思います。
今回は、「失敗を先回りして取り除かない」という話をします。今日は、実際に私が4月中旬の学級通信で保護者の方あてに送ったメッセージをそのまま載せます。
1年間クラスを終えた後で、児童に「先生の口ぐせって何??」と聞くと、十中八九、
「任せる!」
と答えてくれます。「そんなこと、聞くまでもないでしょ」みたいな笑いとともに…。
考動クラスを経営するために大切なマインドの1つが、「教師が一番すごい」という思考を心から捨て去ることです。
大人が「これは失敗するだろうな…」と見ていたことでも、結局成功した!という例を探すのは、さほど難しいことではありません。
失敗したときは、その後のフォローを全力でしてあげればいいのであって、それが教師にしかできない務めだと思っています。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。次回は、「2種の質問間でギャップを生み出す」というお話をします。