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テレビマンとキャリア 〜テレビマン時代に得たスキル〜

ども。納車が終わったいわやんです。
自分自身車に興味がないので、完全に家族のためにファミリーカーを買いました。

第二子が生まれる前後で、家やら車やら、人生におけるでかめのライフイベントがドッと押し寄せてきてます。その分出費もえぐい。ひぃぃ。。

この木〜金で東京出張だったんですが、
なんとまぁ明日からまた東京です。怒涛。

金曜はテレビ局時代にお世話になった先輩で、
今もお仕事の繋がりがある方と飲みに行きまして、久しぶりに当時に近いノリではしゃいできました。

さて、今回は「テレビマンとキャリア」というお題。

↑の先輩と今またお仕事をするようになり、
アナログな営業に勤しんでいたあの頃から考えると不思議な感覚で、今の状態など想像もつかなかったわけです。

テレビマンの特長・スキルであったり、テレビマンならではのキャリアの形づくり方を少し考えてみようとと思い立ちました。

「テレビマン」だから何なのか?

えらいでかい問いを立てましたが、
詰まるところこれに尽きるというか、これが言語化できていない人も多いはず。

先ほどからあえて「テレビマン」と連呼しているのですが、「テレビマン」と一口に言ったって、
バラエティ制作一筋数十年の人と、報道と営業と新規事業みたいに様々な仕事を短く経験してきた自分みたいな人間では、保有スキルも強みも全く違うわけで。

それでも、テレビ局という至極特殊な環境で培われる能力には一定の共通項もあるのではないかと思うので、「テレビマンだから何なのか?」を自分なりに解き明かしてみたいと思います。

※自分にとって役に立ったという私見が多分に混ざっています。

①「調整」力

この言葉のまま転職の面接でアピールしたら絶対落ちるんですが(笑)
≒コミュニケーション能力 と言い換えても大きく差し支えません。これもそのまま使ったら落ちます。

テレビ局は良くも悪くも既得権益産業でして、
凄く権威性が働きやすい構造です。
具体的には、同じ「レイヤー」同士でしか話さないし、事を進められないというとっても楽しい文化があります。

ある新規企画を通したいとして、
まずら自部署の現場総括に伝えた後
自部署の部次長→隣部署の部次長→編成部次長
自部署の部長→隣部署の部長→編成部長
自部署の部長→自部署の局長→編成局長

少し極端ですが、この流れのどこか順番を間違えると途端に「順番を飛ばされた人」が怒鳴り込んでくる、みたいな感じです。

そのため、私が辞める時ですら誰から順に話を通すかということを考え切ってからアクションを起こしました。

誤解なきように伝えたいのは、それ自体が悪いこととも限らないということです。

確かに本当にこのペースで話を通してたらどえらい時間がかかりますが、大抵一気に同席させて過程を省略できるパターンです。

そもそも、この「順番」「根回し」を気にすることの本質は、「関係者が心理的マイナスを感じるリスクを限りなく抑える」ということなのかなと。

つまり、ここでいう「調整」というのは「人が何をされたら嫌なのかを察知し、事前にリスク回避しながら事を進める」ということになり、
究極のプロジェクトマネジメントスキルなんじゃねえかと思うわけです。

ちょっと良く言いすぎましたが、環境が変わったとしても、関係者の琴線に触れる部分を察知し、リスクを低減しながらスピーディーにプロジェクトを進めるという意味ではめちゃくちゃ役に立っています。

②人への粘着性

テレビ局?広告業界特有なのかは分かりませんが、異常に「人事情報への情熱が高い」ことが挙げられます。

営業マンであれば、取引先・クライアントの人事情報をいち早くチェックし、必要あれば何らかの対処をするのは当然ですが、
前職では社内の人事情報にも異様とも言えるほどに関心が高く、定期異動の3〜4ヶ月前からその話で持ちきりになります。
年間を通じて、自分の行きたい部署に行くために人事権を持つ上長にロビー活動する人もいます。

自分はさすがにそこまでする情熱はなく、なるようになれと思っていたタイプですが、
世間一般的な水準よりは人のバックグラウンドに関心が強いタイプです。

というわけで、こうした「人への粘着性」が基本性能として搭載され、営業や報道記者という完全な対人商売が多い中では、その粘着性を仕事に繋げるのが必然的に上手くなるように思います。

③「伝わりやすさ」の追求力

数万人の視聴者に情報をお届けする制作系の人たちは日々、「なるべく平易な言葉選び」「何が大事かが分かるストーリー構成」など様々な手法を駆使して番組を作ります。

これは営業や他の部署でも近しいマインドがあると思ってまして。
最新のツールが苦手、横文字が嫌い、難しい説明では通じないというお客様や上司もいましたので、いかに分かりやすく直感的に理解できるように伝えるかは工夫したものです。

「誰もが分かる言葉選び」「ストーリー構成」は共通ですが、「前提として関係性を築き、適切なタイミングを見計らい、聞いてもらう態勢になってもらう」ということが何より大事だと思ってます。


何を隠そう、私がテレビ局から転職した理由の一つが、営業時代に「このまま働いていて何のスキルが身につくんだろう」という不安感でした。

とはいえ、あの特殊環境で過酷な働き方をしたテレビマン時代の経験で何も身に付かなかったわけがない。
世に言われる明らかなスキルではないかもしれないが、ちゃんと棚卸しすればどこにいっても使える「ポータブルスキル」になるはず、という思いも込めての考察でした。

たまたま今の職場で自分の強みをメンバーに話す機会があり、いい感じに棚卸しできたのもあったんですがね。
今回は一般的にテレビ局の人が広く持ってそうなスキルに絞って書いてみました。

実態として、そもそもテレビ局の人が転職をすることってかつては少なかったはずなんです。給料いいからね。
最近はちょっと増えてましたが、大抵別のテレビ局か広告会社とかです。

人それぞれのキャリアがあるので何ともですが、私のように全く別のキャリアがあってもいいと思う。テレビマンはそれができる強みがあるはずです。

というわけで、花粉なくなれ。
では!

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