腸閉塞で入院6日目
胃管を挿入し久しぶりにゆっくり眠ることができ、朝を迎えた。
喉を通る管の部分が擦れて痛い。
管や点滴をたくさんぶら下げているので、あまり出歩きたくない。
ベットでゴロゴロ過ごす。
今日も午前、午後とリハビリに来てもらい体のマッサージをしてもらう。
いつものように気持ちよく、癒された。
少し自分でも動いてみようと立ち上がりお腹周りをぐるぐる回したり、ベットに横になってお腹のマッサージを行ってみた。
すると、午後14時頃トイレに行くと水便がまあまあ出た。
やっと開通だ。
その後夜までに2回水便が出た。
少しお腹がスッキリして楽になった感覚がある。
ところが急にお腹が動き出したせいか、キュルキュルっと下痢のときの様なお腹の痛みが夜になって襲ってきた。
それは、断続的に一晩中続いた。
痛み止めをしてもらったが、鈍い痛みはずっと感じたままだった。
ただ、ガスが出るようになってきたのでこれはいい兆候だと感じた。
節分の日の今日、こんな状況でいることにどんな意味があるのだろうか?
この苦しみの中、自分に問いかけてみた。
自分が今ひとつだけ望むとしたら何を望むだろう?
これが最後だとしたら何を望むだろう?
楽になりたい
ただそれだけだった。
家族の幸せ
世界平和
地球環境浄化
そんなことはお題目、偽善に過ぎなかった。
本心は自分が楽になりたい。
私はどこまでも利己的なんだと分かった。
それが分かっただけでいい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?