見出し画像

ここは…関東?ー小湊鉄道と秘境駅ー


飢える

田舎の風景、雰囲気が好きだ。
「埼玉だって田舎じゃないか!!」
という声が聞こえてくる。全くその通りだよ。
贅沢を言うと私は海より山派だ。もう関東平野は見飽きたさ。(秩父も)

「時間はあまり無いが私は少し旅に出ることにするよ。」

埼玉県にそう告げて列車に乗り込んで向かった。


千葉に。



はじまりのえき

9時30分のしもうさ号に乗る。始発は座れるので気が楽だ。
途中越谷レイクタウンや南越谷でたくさん人が乗り降りするが、結局は埼玉の田舎者がショッピングだとかに行きやすくなるための路線だろう。

海浜幕張駅

終点の海浜幕張から京葉線に乗り換えて蘇我へ向かう。
(車窓から海が見えるので埼玉県民は既にテンションが上がっている。)
蘇我からは京葉線の他に内房線、外房線が乗り入れている。

蘇我から乗車するのは11時12分発、内房線君津行。
10分ほど乗ると五井駅に到着する。
五井駅の改札を出ると同時に目に飛び込んできたのは……

!?

本州ではまず見れないような電車(←電線がないし汽車?ディーゼル車?)
がずらり。思わず何枚も写真を撮ってしまった。

いざ乗車!

するはずが、改札が見当たらない

と思ったらこんなところに。
こういうシステム、東京のほうでは成り立たないだろうなぁ。
なんて思いながら。

完全に溶け込んでいる…

奥のきっぷりばで養老渓谷までの切符を購入。
次の汽車を待つためにホームで休憩(始発電車でここまでずっと座ってた)
並んでいる車両を見ると、どれも歴史を感じるものばかり。
撮った写真もちょっとフィルターをかけるだけで、

70年代のような写真

こんなことをしていたら30分なんてあっという間。
乗る予定の汽車がホームにやってくる。

上総中野(かずさなかの)行の汽車

これもなんとも時代を感じる車両だ。

車両をみるとわかることもある。
例えば、ドアの左下、「仙 コリ」と書いてある。
「仙」は仙台、「コリ」は調べると古里(東京都)・郡山(福島県)と出てくる。
郡山かな。

東北から関東圏まではるばるやってきたのか…

車内はボックスシートの向かい合う形の席だった。が、人が全然乗っていないのでゆったり座れる。

12時28分、定刻で五井駅を出発。
ものの5分で次の駅に到着する。

え?

木造&無人。先程のJR線の駅とは大違いの雰囲気。
益々テンションが上がる。
その後養老渓谷駅まで、木造の駅舎が続き興奮が収まらない。

何処か寂しさを感じる
(月崎駅)
今にも倒れそう…
(高滝駅)

そんな景色を見ながら汽車に揺られ、養老渓谷駅に着いた、ものの。

謎のクリスマス飾り(今1月)
気になる駅前には渓谷すらない。店もほとんどない。

「「「「思ってたんと違う!!!!!!!!!」」」」

と叫んだ昼の1時だった。

次なる秘境へ

1時間ほど滞在する予定だったが、あまりにも何もなくて予定を早めて20分後の電車で次の目的地へ向かうことにした。

さらば、養老渓谷駅!

乗る列車は隣の終着駅である上総中野駅からの折り返し列車。
上着を脱いでゆっくり景色を見る時間もなく目的地に到着。
その目的地とは…

飯給(いたぶ)駅
離れてみると…

タイミングが良ければ、田んぼに水が張っていて、木も茂っていて、駅舎もライトアップされているらしい。

タイミング全外しな飯給駅だったとさ。
そんな飯給駅にも少しは観光地(?)のようなものがあった。

壁出現

※女子トイレです気を付けて

何かが出る予感…


無音すぎて怖い

15円(十分なご縁)のお賽銭。神様お金少なくてごめん。
大宮から来ました、と神様に自己紹介をして駅へもどった。
30分後の3時には駅についていた。
次の汽車まで36分、おやつタイムといこう。

大宮駅で購入したカロリーメイト
人が居ないので気兼ねなく撮影できる

帰路につく

来た道を戻ってさっきの駅に着いたのは日が落ちた後だった。
疲れていて(朝の9時から座ってただけ)座って帰りたいので(?)

特急あかぎに乗車

帰宅ラッシュでホームにいる人々を見ながら駅を通過していく…
そんな優越感に浸りながら、大宮駅に着いたのはサラリーマンの溢れる午後の7時のことだった。

いいなと思ったら応援しよう!