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藤原正彦さんの『国家の品格』を読んで
「日本人とは?」「日本の強みとは?」と語るにあたり必ず読むべき本で、300万部近く売れたのロングセラーである『国家の品格』を久しぶりに読んでみました。(半年ぶり2回目)
初めて読んだ時は、衝撃の連続で、あっという間に読み終えましたので、復習もかねて読んだのが背景です。簡単に申し上げると、日本人らしらというのは、「論理」や「合理」ではなく、「情緒」や「形」であるというものです。途中かなり過激(だとおもう)な話もありしたが、読んでいてとても納得する内容です。
政治的に言うと、岸田政権から石破政権になり、今日から石破総理がトランプ新大統領に会いに渡米されます。石破さんとトランプの面会の中で、石破さんが「日本人らしさ」をどう出してくるのだろうか。ある種楽しみではありますが、心配のあります。
その理由として、本書でも、日本には「真のエリート(政治家)がいない」と書いてあります。条件は二つで、文学・哲学・歴史・芸術・科学といった何にも役に立たなさそうな、幅広い教養を持ち合わせ語ることができる人。それを背景に、庶民とは比較にもならないような圧倒的な大局感や総合判断力を持っていること。
もう一つは、「いざ」となれば、国家国民のために喜んで命を捨てる気概がある人。(本文抜粋)とあります。
私も国会議員の秘書をする身でありますが、この条件に当てはまる「この人だ!」という政治家はいない気がします。新渡戸稲造の「武士道」も同じくです。これを持ち合わせた政治家がいないし、日本人らしさがなくなってきていると思います。
だからこそ、自分が時間と命を使って、自分の使命に全力で向き合いたいと思います。まだ真のエリートには及びませんが、みなさんも同じく、それを目指すことは全員できます。
世界に誇れる日本を取り戻すために、今日も頑張っていきたいと思います。