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[ 今日の出来事 ] No.03


[ 今日の出来事 ] 2023.05.16(Tue)

京都の葵祭「路頭の儀」を人生で初めて観に行ってきました。今年は4年ぶりの開催且つ上皇陛下と上皇后陛下が観に来られるということで、今回の「葵祭」は特別な祭りになりそうな予感がして、ワクワクでした。

葵祭のヒロイン斎王代の列
@THE SANKEI NEWS

葵祭「路頭の儀」の行列は、総勢511名、馬36頭、牛4頭、牛車2基の行列が平安朝貴族そのままの姿で京都市内を巡行します。京都御所(10時30分)を出発し、お昼前(11時40分)に下鴨神社へ到着、午後からは下鴨神社(14時20分)から上賀茂神社(15時30分)まで巡行という行程。

斎王代と童女たち
@THE SANKEI NEWS

毎年5月15日に行われる葵祭は、賀茂御祖(かもみおや)神社(下鴨神社)と賀茂別雷(かもわけいかづち)神社(上賀茂神社)の例祭で、祇園祭・時代祭とともに京都三大祭に数えられています。古くは賀茂祭、また北の祭とも称せられ、平安中期の宮廷貴族の間では、単に祭りと言えば、この葵祭のことであると言われるほど有名でした。平安時代以来、国家的な行事として行われたことで、我が国の祭のなかでも、数少ない王朝風俗の優雅な伝統です。今年は、14日に大雨が降り、さらに上皇両陛下が観覧されるということで、16日に日程変更されました。というわけで、朝の10時に京都御所へ向かいました。

ヒト!ヒト!ヒト!

出発の30分前だと人多過ぎて観れないかなぁと思いながら京都御所へ到着すると、案の定たくさんの人でした。

金属探知機でしっかり警備

ただ出店とかが思ったより少なくて、ちょっと残念でした。まぁでも後から振り返ってみると、感染症とか色々考えたら、ちょうど良かったのかなと思います。

遠いよぉ…

人が多くて上手く写真を撮れなかったので、人混みから早々に抜け出して、上皇陛下と上皇后陛下を京都御所内へお見送りする場所に移動しました。

警護班の皆さん頑張っておられました
お疲れ様です

早めに移動したのが良かったのか、お見送りの待機列に並んでいる人が少なく、しかも最前列を確保できたため、とてもラッキーでした。

上皇陛下と上皇后陛下

上皇陛下と上皇后陛下のお見送りを終えたので、次の目的地である下鴨神社へ向かいました。

下鴨神社入口御影通り前
左手の白テントは御朱印とグッズ販売所

京都御所と同じくらい人が多くて驚きました。

出店が京都御所より少し多くて
お祭り感を味わえました
斎王代の列が見えました
遠くて顔が見えない…

午前の部をひととおり見終えたので、お昼ご飯を食べに京都大学の中央食堂へ行きました。

到着時は13:15だったのでギリセーフかな?
一般の皆さん気をつけましょう

選んだのは、ライス(中)・味噌汁・ローストンカツポン酢おろし・わかさぎ南蛮・茄子のピリ辛胡麻風味を頼みました。

コレで666円!
やはり学食は安いので本当に有り難い

食べ終えて、午後からの巡行までまだ時間があったので、鴨川をお散歩。今日は、陽射しが強くて、腕が日焼けしてしまいました。

皆んな元気だなぁ〜
熱中症には気をつけてね

日焼け止め塗ってくれば良かったなぁ…痛い…

近くで見ると装飾の美しさがより分かりますね

午後の部は、日陰でゆっくりと観れました。写真の牛車(ぎっしゃ)は、俗に御所車(ごしょぐるま)と云われ、平安朝以来、乗用車として用いられていたものです。これは勅使の乗用のもので行列を立派に魅せるため引き出されたそうです。軒または腰に藤花、杜若(かきつばた)、紅梅、白梅などの風流(ふりゅう)を飾りつけ、車輪を軋ませながらゆっくりと進みます。このように風流をつけることを、その日だけ美しくするという一日晴と云われています。

牛さん、デカッ!

ようやく近くで斎王代を見ることができました。

やっと斎王代列を間近で見れました

斎王代列は、五衣(いつつぎぬ)・唐衣(からぎぬ)・十二単衣の裳(も)に、十二単衣の上に着る小忌衣(おみころも)、髪はおすべらかしで、頂に金属製の飾り物である心葉(こころば)と額の両側に下げる飾の日陰糸(ひかげいと)をつけています。正絹で幾重にも折り重なる色合いがとても美しい十二単衣ですが、着付けは前役、後役の2名で行い、衣裳全部の重量は20kgにもなるそうです。懐に紅色の帖紙(たとう)を入れ、桧扇を持ち腰輿(およよ)と呼ばれる輿に乗っています。

葵祭のヒロイン斎王代
豪華ですね

斎王(さいおう)というのは、平安時代に内親王が選ばれて祭に奉仕したもので、現在は京都市出身の未婚女性から選ばれることから、斎王の代理ということで斎王代と呼ばれています。

とても素敵な衣装は平安貴族そのもの
@THE SANKEI NEWS

今年の斎王代を務めるのは、京都市出身の会社員、松井陽菜さん。

重そうな衣装で馬に乗られていて大変そう

馬に乗っている方は、斎王付の神事を司る女性である巫子(みかんこ)で、騎馬で参向するため騎女(むなのりおんな)と名付けられました。衵(あこめ)の上に、汗衫(かざみ)を着け、髪は垂髪で革靴を履き、藤の輪になった造花を肩に挿しています。

小さい子も童女(わらわめ)として
行列に参加されてました

御朱印も忘れずに戴きました。御朱印と共に押してある葉は、賀茂御祖神社の御神紋で「カモアオイ」(双葉葵、賀茂葵)という植物です。昔は「あふひ」と書き「あふ」は「会う」、「ひ」は神様のお力を示す言葉であり、大きな力に巡り会うという意味を植物の「あふひ=葵」で示していると伝えられています。

目の前で書いていただけました

人生初めての葵祭、上皇陛下と上皇后陛下も観に来られており、忘れられない特別な一日となりました。過去にも天皇が葵祭を観覧されたことがあるらしく、昭和40年(1965)5月に昭和天皇と香淳皇后が鳥取県での植樹祭に臨まれた際、帰りに京都に立ち寄られ葵祭をご覧になったそうです。またこの行幸啓が天皇が新幹線に乗った(新幹線がお召し列車になった)初例とも言われています。まさに半世紀ぶりの葵祭観覧だったのですね。こうなると益々今年の葵祭を生で観ることができて良かったなと思いました。

参考資料

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