登校しぶりの児童の対応 -学校

公立小学校教員として 働いていた頃
私のクラスには 登校しぶりの
児童が2人 いました

1時間目の 途中 A君が登校してきました
「おはよう 今日は 体調はどう?」
「今日は体調はよいです
 教室に入れないので 廊下でいいですか」
「うん」
「今日は 何やる?計算ドリルから進める?」
「はい すぐにはできなそうですが
 やってみます」
「うん できるところから 少しづつ 進めましょう」

2時間目の途中 Bさんが が登校してきます
「今日は 教室は入れそう?」
「最初は 廊下がいいです」
「わかった A君もいるけど いい?」
「だいじょうぶです 国語を 進めます」
「わかった 焦らないでね」

二人は日々の体調調査カードへ
気分に近いものに〇を記入します
そして 私から登校できたのでシールをもらいます

2時間目の途中は
社会 でちょうど演習中でした
いつも演習中なら よいのですが
そうは いきません
授業中なら 全体授業を少し止めたり
保健室の先生へお願いしたりと色々でした 

廊下では 二人 別のことを進めていました
途中で 教室と 廊下を 見回りながら
授業を進めていきます
ときどき クラス児童が気になって
「先生 A君 今日は大丈夫かな」
と心配する声もありました

クラスの児童は 二人のことを
とてもよく理解して くれていました
学級委員長の提案があり
20分休みに トラブルがあったら 
私(担任)へ 小さいことでも 必ず相談することを 決めていました
子供たちが お互い大切な 休み時間を 
気持ちよく すごすための工夫でした


二人とも 情緒不安定な日は  
距離を置くような態度を とることもありました

そういう時は 私が声をかけたり
優しいクラス児童が 
一緒に付き添ってくれていました

不安定な日は 先に 
私に声をかけてくることもありました
「先生 今日は 20分休みは 一人でいていい?
 なんだか イライラしていて また 何かやってしまいそうで・・」
「うん 無理しないで
 クラスの仲間もわかっているから大丈夫だよ」

クラス児童と 二人とは
トラブルもありましたが
一つずつ トラブルを 乗り越えていきました 

学活で 二人を理解することに 時間をかけたことや
クラス児童達が 二人を丁寧に支援した結果 
二人は少しづつ 登校時間に通学できるように
なっていきました

私は 二人と クラス児童が 
お互いを理解しあいながら
成長することを 願いっていました

二人は
一時は 不登校になりかけこともありました
「A君 Bさん もうこれなくなっちゃうのかな?」
と クラス児童達は 心配していました。
「それは みんな いやだよね。どうしたら 登校できたときに
 二人にどう 関わったらいいか考えようか」
これが 二人について学活で話合う きっかけになりました

私は 担任として家庭訪問し 
保護者と 児童両方へ話を聞いたり 
一緒に勉強したり
家にいる間の 過ごし方を相談
対応したりしました

二人は 不登校しぶりから始まった 2学期が終わり
3学期は 友達と一緒に登校できるようになりました

学年があがっても 
二人は 不登校になることはありませんでした

子供たちの たくましさや
社会性の成長を 
学んだ 学年でした








 




 





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