ゆずりは すみれさん司会の詩の読書会へ
今夜は、静岡市鷹匠町のヒバリブックスで行われた「ひとり ひとり に 出会う ~はじめて詩集を読む会」に行ってきました。私は初参加ですが第二回目、大崎清夏さんの詩集「新しい住みか」を皆で読みました。
ホスト役は詩人の、ゆずりは すみれさん。2020年のユリイカの新人で静岡在住。
参加者は11人で、私が少し遅れて着いたら、ゆずりはさんの隣の席しか空いておらず恐縮しつつ着席。私を入れて男性は3人、私は丁度今回のチームのジジイポジにウマいこと納まった感じ。イヤ自分からジジイ言うな、詩も大して分からんクセに。(汗)
詩集はもう読んできたという前提で(実は私は3~4作品しか読んでなかったケド)、参加者が順番に詩への感想などを語っていきます。一巡目は全般に「とっつきにくい」といった感想が多かったですが、ゆずりはさんの「大崎さんは叙情的な詩は書かない」といった解説のあと、「あなた」「わたし」といった人称が多いといった指摘が参加者から出てからは掘り下げが進み、大崎さんがアートの現場で舞台や展示で詩を表現したり、海外との交流も多い事がゆずりはさんから解説され、翻訳される事も意識した詩なのでは、といった意見が出ました。
作品としてはパンダを擬人化した「ミンミン」や、オーソドックスな中にも反戦や人の現代的な距離感を描き込んだ「黙祷」あたりが参加者にとって突破口となり、「永遠と一日」や「気球」「月光」「空き家」「テロリストたち」などが、好みの詩や気になる詩として示されました。話が展開された後からは、私は「野生の鹿」や「次の星」などが好きな詩になりました。
ゆずりはさんがよく読み込み研究されていた事で、最初入りにくいと見えた大崎さんの詩が、表現方法など、いろいろな角度から見事に解きほぐされていくようで、とても楽しい時間を過ごせました。ゆずりはさんとご参加の皆さん、ありがとうございました。帰り際に配られたゆずりはさんのフリーペーパー26「夏をふむ」の中の「花の詩」も、力強いうつくしさが印象的で良かったです。
2024年6月7日 大村浩一
次回は8月9日、峯澤典子さんの「あのとき冬の子どもたち」(七月堂)を取り上げるそうです。参加されたい方は書店ヒバリブックスまでお問い合せを。参加費800円でワンドリンク付、先に詩集は買っておいてください。ヒバリブックスでも買えます。