【詩書をチラ見】岩成達也『中型製氷機についての連続するメモ』
豊崎由美さん・広瀬大志さん共著の「萌える現代詩」のP182で、難解な現代詩の例として挙げられている岩成達也さん。
「教会つきオルガニスト」とか、サラリーマンポエムの「フレベヴリイ・ヒツポポウタムスの朝の唄」とか分かり易い詩もあるので、そう難解な側へ押し込もうとするのは、岩成ファンとして可哀想だとも思うのですが。
それでもこの一頁を見れば、この詩集の中で岩成さんが起こしている事がただごとではない、と窺えるのではと思います。この詩集はもしかすると、中型製氷機の事なんか本来は一文字も書こうとしていないのかもしれない。
2024/11/1 大村浩一