日詩20250111『妻、怪我する』
買ってまだ2年ほどの
居間のソファーの座面が抜けた
急に踏み応えがなくなったという
妻とクッションをどけて調べてみると
座面に前後に渡されている波打つ形のバネが
2つとも折損している事が分かった
娘が飛び越えて食卓に着く時などに
足で踏み込むせいで折れたのだろう
普通の家ならソファーを買い替えるところだが
妻が直して使いたいと言うので素人修理する流れとなった
折れた2本を針金で繋ぎ合わせて…といった
修理を構想していたが
妻がバネだけをAmazonで見つけて買った
届いて袋を開けてみると
バネが4本ともティアラの様な円形に曲げてあり
取り付けるには一旦伸ばさなければならない
妻と私で手で平たく伸ばそうとしていたら
「あっ」と妻が言って手を押さえた
バネの先端が尖っていて手の平を刺したようだ
救急絆創膏で止血は出来たが
傷は割と深かったらしく
妻は途中で作業を止めると
居間に座り込んで悲しそうにしていた
私はその横で折損したバネをとり外す
新しいバネはベランダで重しを置いて
しばらく放置して伸ばす事にした
午前10時を回ったので
業界の互礼会に富士まで車で出かけた
終わると支社で原稿作稿
帰宅は夕方6時になった
2025/1/8 大村浩一