ぽん

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最近の記事

自転しながら公転する

ぐるぐる考えるループから抜けれない。抜けたと思ったら、またぐるぐる考えてしまう。主人公の都の気持ち、その感覚にとても共感できる小説だった。人はすごく孤独を感じることがあるけれど、どこか遠く、あるいは近くにそんな仲間がいるんだと、それはあなただけじゃないんだと、そんなことを教えてくれる小説だった。 それと意外にも、貫一の気持ちも分からなくはなかった。彼は、いろいろ考えるのが面倒で自分の意見はあまり持たない代わりにその時々に流れて生きている。そこが女と男の感覚の違いなのかなと思

    • 野良犬の値段

      野良犬の値段、百田尚樹 最高に面白かった! 出だしから面白い。定食屋の定員の佐野。こいつがまた小説にいい味を出してくれている。彼は物語の最初だけでなく、途中途中のひょっこっと登場してくる。全て読み終わった後だから思えるが、佐野…SNSの使い方学んだね…。 警察、マスコミ、世論、犯人の関係がそれぞれがクリアに描かれているところ。 読んでいてすんなり内容が入ってくるし、世論の影響が小説の流れを動かしているのもあってこの事件がまるで実際に現実に起きているように錯覚させる。 よ

      • 半落ち

        YouTubeの小説紹介で知り、あらすじに興味を惹かれ、手に取った1冊。 以下ネタバレ注意。 一つ気になるのは、空白の2日間、彼がどこに行ったかは明らかになったのになぜそこから行動が割り出せなかったのか。防犯カメラから追えるのでは。それか彼のためにわざとしなかったのか。そこだけが気になる。 最後、彼は「完落ち」したのか。

        • ジャンキー

          ポテトチップスが一袋食べられなくなった。 数枚食べただけで満足。じゃがいもの重さにやられてるのか?油の重さにやられてるのか?どっちなんだい! ちなみにポテトチップスは、原材料がシンプルなものが好き。じゃがいも、植物油、食塩。王道中の王道。 たこ焼きはぱくぱく食べてしまうけど、あとからお腹が膨れる。中学生のとき、友達と銀だこに行っては、毎回ねぎだこをリズムよく食べていた。ごちそうさまの満足の後、私を襲うのは、満腹を通り越した胃の苦しみ。久しぶりにたこ焼きを食べ、あの感覚を味わ

          水車小屋のネネ

          「水車小屋のネネ」を読み終わりました。 この本を手にとったきっかけは、 著者の津村記久子さんの本を読んでいたこと、 表紙が私の好きなイラストレーターの北澤平祐さんだったからです。 私の狭い興味関心の中にたまたまいたお二人、 そして読み始めると、本の中に私と同じ名前の登場人物が出てくる… そして学校の先生も大事な人物として登場する… 私がこの本を読むのはきっと必然だったのだと思います。 🐦 物語の構成も面白く、10年ごとに登場人物を追っていくストーリーになっています。

          水車小屋のネネ