[#毎週ショートショートnote] てるてる坊主のラブレター(恋文)
このお話は怖くて哀しい物語 最期まで読む勇気はありますか
昔 戒律の厳しい寺に若くて美しい僧が修行をしておりました
一生を御仏にお捧げするため 結婚は許されておりませんでした
ある日 大僧正のお供をし 町の大店で追善供養が行われました そこで若き僧は 大店の娘を一目見るなり恋の矢に撃ち抜かれたのです
そして娘も同時に これは運命というしかない出逢いでした
一度火の着いた恋の炎を消すことは適わず 寺を抜け出し 大店を抜け出して 恋文を交わす中と成りました
若き僧は 娘との逢瀬を夢見るようになったのです
僧は煩悩に苦しみました
でも運命の糸はいとも簡単に切れてしまいました
娘が 親同士の取り決めで嫁ぐことが決まったのでした
娘の流す涙が雨に現れたのか 幾日も雨の日が続いておりました
いよいよ嫁入りの日 雨がぴたりとやんだのです
その日若き僧は 娘への煩悩を消し去ることが出来ず 寺の裏山でひっそりと首をつっておりました
それ以来 僧の亡骸は伝説となり
家々の軒下につるされると 雨が上がると信じられる様になったと言うことです
お終い
たらはかにさん いつも楽しいお題ありがとうございます。 全くの作り話なので ほんとになさらないでください
でも軒下につるす人型ちょっぴり怖くありませんか フフフッ😱
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