見出し画像

No.14 初めての人格交代?

こんにちは、莉々です。今回は初めて交代したかもって思う記憶についてのお話です。
人格がいっぱいいることがわかってから1年ちょっと。私が不思議だなって思ってたことが少しずつ解消されていきました。

突然絶交を言い渡される。やってもいないことを責められる。知らない子と友達になっていたetc...。あげだしたらキリがないほどの不思議が全部人格交代によって行われていたようです。びっくり。

そしてこれは一番古い、不思議な記憶。

当時5歳だった私は幼稚園に通っていました。誰とでも仲良しで、勉強ができていたので、みんなに本を読み聞かせることも多かったです。
アンパンマンが大好きで、自分も誰かを助けたいと思っていました。優しい子かと言われるとそうではなく、好奇心や褒められたいという気持ちが強かった思います。その証拠に、男の子のおもちゃを取り上げて、泣かせてしまったこともあります。あの時は追いかけてほしいという気持ちから衝動的に行ってしまったのですが。

そんなある日、自由時間に暇だった私は、人助けをしよう!という衝動に駆られました。困っている子に声をかけて話を聞いてあげる。それだけのつもりだったのに。

泣いている女の子がいました。すぐに駆け寄って「どうしたの?」と聞くともうすでに慰めていた別の女の子に「あっち行って!」と言われてしまいました。

仕方なくその場を離れるも、泣いている子を放ってはおけずすぐに先生に相談。先生ともう一度泣いている女の子の元へ。これで一安心。かと思いきや。

「莉々ちゃんにおもちゃとられたの!」

女の子の泣き叫ぶ声で全員が私を見ます。先生の頭から角が生えた気がして、私の背筋が凍ります。

女の子の言い分によると、ちょっと前に女の子が遊んでいたおもちゃを取り上げて私が遊んだという。しかし、私にそんな覚えはありません。

その時に何をしていたのか答えられたら、女の子を否定することができると思い、必死に記憶を辿ります。しかし何も出てこないのです。

あれ、私その時何をしてた?時間的には人助けをしようと思いつく前の話。しかしその時間だけ、空白でした。何も思い出せません。

先生は何度も私を責め立てます。

「謝りなさい!〇〇ちゃんが泣いてるでしょう!謝って!」

この時全員の注目を浴びていました。私は必死に訴えます。

「やっていない!そんなことしてない!」

しかし慰めていた子も見てたと言われたら、私がおかしいのかと思い始めます。やってもいないことで謝るのはとても嫌でした。しかし先生に鬼のように詰められ、最後には泣きながら謝りました。

やってないのに。私は何もしていないのに。でも、女の子が嘘をついているとは微塵も思いませんでした。

やっていないことで責められ、謝らされ、私は不満でした。その不満は時が経っても忘れませんでした。

その後も身に覚えのないことが問題になることが多く、私は忘れっぽいんだなと思いました。

そして多重人格を自覚し、忘れっぽいわけではなく、交代してて記憶がなかったんだと気づきました。
5歳当時の人格にはその時の話を聞けませんでしたが、恐らく交代してる間におもちゃを奪ってしまったのだろうと思いました。

これが私の、初めて人格交代したんじゃないかな?という記憶の話でした。
読んでいただきありがとうございました。

【莉々】

いいなと思ったら応援しよう!