過去に在籍した中3のテストの結果と内申点を分析してみた
さて愛知県では中3生の受験校がどんどん決まる日々となっております。2学期の内申点が公立高校にも使用されるようになり3年目。学校や担任の先生によっては具体的な数字を教えてもらっているケースもあるようです。
私の塾の過去13年間の生徒のデータを今回まとめてみました。具体的には中学3年生の2学期の2回のテストにおいての点数と順位、そして2学期の内申点がいくつになったかです。これらのデータが全て揃った卒塾生は131人になりました。
まず2学期の中間テストと期末テストの順位を出してその平均を求めました。技能4教科は学校によって試験の有無があるので5教科のみで算出しました。さらに学年の人数を算出して平均順位が全体の何%に入っているかを計算しました。
例)中間テスト30位 期末テスト40位 学年の人数180人の場合
(30+40)/2/180*100=19.4%
こんな計算式で131人の数字を算出しました。要はテストで上から何%の位置にいたかを表す数字になります。
上位10%以内の生徒 4人
・平均点446.3点(387点~481点)
・5科内申平均24.5(24~25)
・9科内申平均42.25 (39~44)
やはり非常に安定している。一人不器用なタイプの生徒が技能教科で4が並んだが残りの生徒は44,43,43。
10%~20%の生徒 11人
・平均点411.9点(358点~446点)
・5科内申平均22.1(20~25)
・9科内申平均37.5 (34~43)
上位10%の生徒と比べると技能教科でのブレが大きい。
5教科オール5の最低値は12%で点数は434点(女子)。
5教科20だった生徒が16%から出現(男子)。
女子の方がテストの結果に対して気持ち高めに付いている。
20%~30%の生徒 23人
・平均点377.5点(338点~429点)
・5科内申平均18.3(16~22)
・9科内申平均32.7 (29~40)
最も内申が僅差で付いていると感じられるゾーン。
5科の内申が22の生徒は21%ゾーンながら2回のテストは共に400点以上。同じ21%ゾーンに5日の内申が16の生徒もいるが、こちらは397点と349点。前者の生徒の学年は「レベルが高い」と評判だった反面で後者の生徒の学年は非常に荒れており何人もの生徒が補導されたり、バイク事故で亡くなった生徒がいたりした。一応学校間のレベルは調整が入っているなと感じさせるものになっている。
30%~40%の生徒 24人
・平均点347.1点(310点~393点)
・5科内申平均16.5(15~19)
・9科内申平均30.0 (27~35)
補習塾のボリュームゾーン。上記の結果から分かるのは300点以上を2回連続で取ればまず5科15と9科27は必ず確保できるという事実。しかし同時にオール4には届かない。オール4を取るなら上位3割以内が必須ということ。
40%~50%の生徒 23人
・平均点315.4点(261点~377点)
・5科内申平均15.8(13~18)
・9科内申平均29.1 (24~33)
このゾーンでも5科の内申が14以下なのは1人だけ。9日の内申が26以下なのも2人だけ。したがって30%~40%のゾーンと比べても内申の差が小さい。これは「3」の領域が広いことが影響している。そして不思議なくらい5科と技能4科の内申は相関する。マンガに出てくるような勉強はからっきしだが音楽と美術はヤバいみたいな子もその逆もほとんどいない。
50%~60%の生徒 17人
・平均点281.1点(176点~347点)
・5科内申平均14.8(14~16)
・9科内申平均27.2 (25~32)
得点の分散が大きなゾーン。つまり平均のすぐ下が200点を切る学校もあれば350点近くでも平均を下回る中学もある。ただそれに対しては補正を入れているのも感じられる。5科は90%が「3」になっている。9科はやや分散が大きく、技能教科で「4」を取る子と「2」を取る子が混在している。
60%~70%の生徒 13人
・平均点250.1点(215点~326点)
・5科内申平均14.0(13~15)
・9科内申平均25.7 (23~29)
あまりネットやメディアでは出てこない学力帯。大体250点を取るゾーンと捉えていただければ良い。さすがに「2」が増えてはくるものの、まだ「3」が主体のゾーン。30%~40%の生徒とは明らかに学力に差があるものの、内申ではそう大きな差にならない。400点と450点は内申で6程度違いがあるが、250点と350点では4程度の違いにしかならないのは内申の奥深さを感じさせる。
70%~80%の生徒 8人
・平均点221.5点(128点~264点)
・5科内申平均13.6(10~15)
・9科内申平均25.1 (21~27)
5科の内申が10の生徒が1人いた。この生徒は79%の位置。その他の7人は全て13以上。つまり5教科のテストで上から77%以内の生徒は全員が5科の内申13以上ということになる。しかし79%以下の生徒は全員が11以下になるので、ここに大きな断層があると分かる。ご覧のようにオール3もまだ2人いる。テストで200点台前半でも提出物や学び合いの振り返りノート等をきちんと行えば「3」が確保できる可能性はある。
80%~90%の生徒 7人
・平均点149.9点(102点~213点)
・5科内申平均9.0(7~10)
・9科内申平均18.0 (13~22)
上のゾーンまではなかなか「2」を見なかったのに、このゾーンになると「1」を頻繁に目にすることになる。どれだけ勉強が苦手でも40点を取らないと「3」が約束されない印象。この狭い領域だけで考えるとテストの点数よりも出席日数の方が内申に大きく関わっている感覚がある。
90%~100%の生徒 1人
・平均点77.0点(74点~80点)
・5科内申平均6.0
・9科内申平均14.0
全ての領域の生徒が在籍したことになる。