島国日本
いちから@日本語教師様、記事にリンク貼らせていただきましたが、問題あればコメント欄にてお知らせくださいませ。修正いたします。汪海妹 <(_ _)>
現在、日本で暮らしたり働いたりする外国人の人たちが増えてきて、それに伴い子供達も日本語がわからない状態で学校に通うことになる。頑張って日本語を勉強して話せるようになっても、なかなか友達ができない子もいる。反面、日本語がそれほどわからなくてもクラスメートにチヤホヤされる人もいる。
前者がアジア系で後者が英語圏の白人の子供なのだというお話でした。
この記事を読んで、日本人もガンガンバリバリ黄色人種で、アジア人なんだけどなぁと思いました。ただね、英語や欧米系の文化に憧れる気持ちはわかる。私も英語に憧れてせっせと英語を勉強していた過去がある。欧米系の人にも逆に東洋の文化に憧れる人がいるのだし、自然なことだと思う。だからそれはいいのです。
ただ、それとは別にアジアの人とも仲良くしようよ。つうか、俺らがアジアなんだけどな。
これからの日本のことを考えると、少子化や人手不足で苦しんでいるのですし、海外の人が日本に来て働くことも増えました。いろいろな国の人を受け入れて共存してゆくのは必要なのだと思うのだよね。
国際的って、英語を話せることかっていうとそれだけでもなくて、英語圏の白人の子にもアジア人の子にも同等に接することができるかということも含まれてくると思う。
インドも注目されているけど、アジアも熱い。今日本が前を走っていて、他の国が後ろを走っているとか、そういうことは瑣末なことで、この熱く成長しようとしている国の人たちと仲良くしてコラボできるかどうかは、日本の未来にも関わっているのだよ。そんな国際的な人材が必要なのさー!
なんて、小学生に話してもわからないか。
うーん、うーん、
ちなみに我が愛息子は日本語と中国語のバイリンガルですが、日本人学校に入学したばかりの頃、日本語を勉強した外国人のような状態で、教師の言う言葉が100%は聞き取れなかったんです。そして、ひらがなを習って文章を書いても、聞いた音をきちんと表記できない。外国人だからね。
授業中に何度も泣いていた。
今年の目標:はやくみんなにおいつきたいです。だったぜ。
周りのクラスメートも先生も親切な人たちで助けてくれたので、大変な思いをしながらも彼は学校に行き続け、今に至る。
小学校三年生の頃だっけか?担任の先生が東北出身で、しかも同郷の先生だった。この先生が本当にいい先生だった。(ちなみに私は二者面談で仕事にかまけずちゃんと息子が頑張っているのをみなさいと叱られた)うちの息子もいたく感じいるところがあったのだろう。それまではマイクラ好きの延長で建築家になると言っていたが、突然変わり、先生になると言い出した。
「ええーーーーー」
「だめ?」
ダメではない。勝手にしなさい。
しかし、ぶっちゃけ、胸中ではなんか勿体無いような気もしてたのよ。だって、小学校の入り口ではえらい苦労したけど、学校の勉強にはついていってるし、我が子はバイリンガルなわけ。普通の人ならなれないような憧れの職業、例えばマスコミとかさ。バイリンガルならなれる職業色々あるんじゃないんかーい。
教師すか?と思ってた。それから、
ま、いっか。
別に、詐欺師になりますとか、怪盗ルパンみたくなりますとか、もしくは女の人に養ってもらって生きていきますとか言っているわけでもないし。
しかし、ゆっくりと徐々にこの勿体無いような気持ちがひっくり返り、本当の意味で変わってきました。
うちの子はオシの強い子ではない。消極的と積極的ならどちらかと言えば消極的、というか受身な子なのです。ただ、ただ受ける人ではなく相手のことを上手に受ける、優しい子なのですよ。目立つのが好きではないようで隅っこで優しい人。名付けてクロコ王子。こうすると名前みたいだな。黒子王子ね。裏方ってことだ。
この子の性格は案外、教師に向いているかもなと。教師はやっぱり子供を受け止められる人じゃないと。一人一人は性格が違うし、それに合わせて受け身になってあげるのは、こりゃ大変な仕事だと思うよ。
彼の中でその小学校の担任の先生は、自分を受け止めてくれた人だったと思うのですよね。日本語がわからなくて、うまく書けない自分の不安を真正面から受け止めて、大丈夫だよって教えてくれた先生だったんだと思うんです。
うちの子は日本人と中国人のハーフですし、学校で日本語がわからない恐怖を知っている。こういう経験をした人が教師になるというのは今後の日本のことを考えても悪いことではないんじゃないかしら?外国人増えてるし。ハーフの子だと、教職になるのに不利な現実とかなければいいなと思う。
うちの子はきっと、過去泣いていた自分を大人になった自分が助けてあげたいという、その対象は過去の自分と似た誰かなんだと思うけど、そういうふうに思っていて教師になりたいと言っているんじゃないかしら?
だから、いいんじゃないかしら?やってみてやだったらやめればいいし。人生なんてある程度はどうにでもなるとお母さんは知ってるしな。
そうそう、島国日本と書いたからには、島国について書かなければな。
島国日本は、海に囲まれてきたおかげで守られてここまできておりますが、最近は海外からの旅行者も半端なく、クラスに外国人の子がいるなんてことも増えてきて急速に国際化してきてるわけだ。
自分が欧米に行けば、クラスメートの半数くらいに無視されるか、もしくは全員に無視されるかもしれない。私たちもアジア人だからね。そんなことされたら辛いじゃないですか。そこから結論を強引にひっぱってきて、クラスにアジアの子がいて浮いていたら優しくしてあげておくれ。
何か特別なことをしてあげなくてもいいと思う。ただ、あなたはここにいていいんだっていう安心感を与えてあげればいいのだと思う。その子が無口でもいいんです。ただ本人に、お前もクラスの一員だってことを伝えてあげればいい。だからここにいろ。そして、クラスの一員として義務を果たせ。なんか偉そうだが、こういうことはかえって命令形でもいいんじゃないかしら?
それから
誰ともおしゃべりのできない教室に今日も通う人たちへ。
頑張ってるね。
大人になっていつか「あの時は大変だったなぁ」と笑いながら、あなたがビールを飲んでいることを願います。
大変な時というのは、それが永遠に続くような気がしますが、しかし、いつかは終わるものですから、それと、最後まで自分が逃げなかったという経験は、必ず勲章になります。そういう自分が好きになります。
自分を心の底から凄いなとか好きだなと思うことができたら、世界には色がつき、生きる力が腹の底から湧いてきます。そういうものだ。
数々の今現在進行形で辛い中で頑張っている人たちが、一人でも多く最後まで逃げずに勲章を手に入れられますように。
また、上と矛盾しますが同時に、
逃げるは恥だが役に立つ
この言葉ももう一つのポケットに入れておいてください。
大抵のことはやり直せるものだから、いよいよダメだと思ったら、逃げましょう。逃げたっていいんですよ。たまにはね。
まだちょっと暑い深圳より
汪海妹
2024.10.30