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ヤドリギ
半透明の薄浅葱色にも見える小さな白い実は「ヤドリギ」だと花屋さんに教えてもらいました。暗い冬の環境の中でも鳥が見つけやすいように、光が当たるとほんのり白く輝くのだそうです。
ヤドリギは他の樹木に寄生して成長する半寄生植物。その可愛い姿とは対照的に宿主の木から水分や栄養を吸収し、自らもせっせと光合成を行う。なんて機能性に富んだ植物。自然のチカラってすごいですね。
英語ではミッスルトウ。欧米ではクリスマスや新年のお祝いにリースにして飾るそうです。
漢字にすると『宿り木』。字面を見るとちょっと哀し味漂う演歌の題名のようですが、洋画では、恋人とミッスルトウの下に立つと幸せになれるとかいった類のロマンチックな演出に使われていた記憶があります。
真っ白な雪に覆われた木々の合間に柔らかく光る実。
ロマンチックはもう全然必要ないのだけど、厳しい環境でも生命を繋ぎ緑を保つことから「困難に打ち克つ」「征服」「生命力」が花言葉のこの常緑植物が、自然の中で実の群生を白く輝かせているところを是非ともこの目で拝みたい。
裏の山にあるといいなぁ。