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凛と咲く 紫の黎明 poetry 5編
木漏れ日のレース模様
君の横顔
夕暮れのサイドシート
傾ければ
少しだけ
この時が止まりそうな
そんな気がして
川沿いのペイブメント
砂時計の底にして
零れる今を そっと束ねるから
瞼を伏せて
******
タベの夢は 春の砂浜
波のビーズ 白い貝殻
耳朶ふんわり 囁きあったり
何度も何度も 重なりあったり
nothing gonna change my world
繰り返すメロディ
so darling
ずっと側に いたいから
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聴こえてる?
ピンクの象がウインクしたら
聴こえてる?
始まるわハミング
音符のあたしストロベリーソーダの中
ダイブして
シャム猫のリズムで音を鳴らす
うんと意地悪で甘いメロディ
聴こえてる?聴こえてる?
全部が愛なんだから
聴こえてる?聴こえてる?
全部で愛なんだから
******
•
薄荷色の風が
吹き抜ける庭で
樹々の声音に瞳を伏せる
求め合う者同士が自然と寄り添うように
重なる緑の精霊
凛と咲く
紫の黎明
私を彩る風待月
******
紺色の空
オーガンジーで包み込む
白い吐息で束ねた
無数の星屑
離れられない
君からは ずうっと
メランコリックな6月が
最後のカードを 翻せば
星屑は 優しい雨粒になって
地上に 舞い降りる
離れられない
君からは
きっと ずうっと
たおやかに濡れる紫陽花
君の声を 刻む 永遠
・*:..。o○☆*゜