
カミュと、映画と。(2024.08.08)
19歳とはいえ、僕にもそれなりに辛いことが色々ありました。
辛い時期にはハッピーエンドもバッドエンドも拒否してきた僕なのに、最近は、「辛い現実から目を背けるのはいけないことだ」なんて思ったりします。
なんて勝手なんでしょう。
最近、カミュのシーシュポスの神話を読みました。と言っても、前半の小難しい部分は目に留まったところだけ読んで、後半のシーシュポスの神話について書いた、数ページだけを熱心に読みました。
カミュはたぶん、自殺への欲求と何度も何度も戦ってきたのでしょう。
無力でしかも反抗するシーシュポスは、自分の悲惨な在り方をすみずみまで知っている。まさにこの悲惨な在り方を、かれは下山のあいだじゅう考えているのだ。かれを苦しめたにちがいない明徹な視力が、同時に、かれの勝利を完璧なものたらしめる。侮蔑によって乗り超えられぬ運命はないのである。
かるあ学習帳の解説と読み比べながら本編を読み進めました。有難うございました
話は変わりますが、映画見ました。

空気感が良かったですね。
いまだに東日本大震災は被災者たちの心に大きな傷を残しています。
被災者だけじゃなく、さまざまなトラウマを抱えた人たちが出てくるのですが、そういう人たちにしかわからない感覚があるのかなと思いました。
ジャパニーズホラーはジメジメした感じと言いますが、似たような湿気をこの映画にも感じていました。
一方、心が締め付けられるようなシーンも大袈裟に撮らずに、淡々と進んでいく感じからは、すごく乾燥したものも不思議と感じていました。
もしかしたら、僕とトラウマを抱えて生きる人たちとの隔たりに対して、無意識下に感じていたものなのかもしれません。
将来的に、そういう人たちにもたくさん募金できるようになりたいと思ってます。
僕に出来るのはそれくらいですから。
これは余談ですが...
たぶん、RADWIMPSのかくれんぼという曲はこの映画に影響を受けているのでは?
と思います。
(違ったら申し訳ないです。)
「後ろ向きで前歩く不器用な私を あなたは笑ってくれる?」
さよならも言えずに、日々遠のいていく過去。
なんて言葉を紡いだら良いのかわからない。
僕の頭の悪さを恨む。