捕らぬ狸にウハウハする話
姉から、入る予定のバイト代を計算していると聞いたときは「こんなに綺麗な皮算用ある?」と少々馬鹿にしていたのだが、実際にやってみるとこれがまあ楽しい。
春休みに入ってかなり長い時間働いているので結構いい額になるのではないかと、試しにスマホの電卓に打ち込んだ。
出た数字を見て最初は間違いだろうと思った。こんなにもらっていいわけがないと思った。だけど何度計算しても合ってたのだから驚きだ。どうしよう、何に使おう、と今からもうあれこれ考えている。ニヤニヤが止まらない。これが皮算用か。姉、笑っちゃってごめん。
おいしい食べ物を食べに行くのがいいかな。本をまたたくさん買うのもアリだな。貯金しておいてパーッと旅行とか行くのも楽しいかもしれない。道中でいっぱい本が読めたらそれもまた風情がある。出かけた先で映画を見たりおいしいものを食べたりするのも魅力的だな…。
なんて考えながら、実際にはこんな夜中に腹が鳴って、いっそ食べてしまおうかと悩んでいるだけの寂しい時間だ。私は出不精で新しいことにチャレンジするのが下手な質なので、きっと旅行には行かないし一人で食事にも行かない。誘える関係の友人も誘う勇気も無い。
眠気も同時にきたので寝てしまった方がお得な気がする。書き終わったら寝てしまおう。
一人暮らしを始めてから、使いすぎと多重に買うのを防ぐためにアプリで家計簿のようなものをつけている。
何にお金をよく使ったのかジャンルごとに見られるのだが、今月は特に読書への熱が高かったために出費が激しかった。本代が食費を上回っていたのでちょっと反省した。後悔は全くしていない。食事と同じくらい読書は直接私の糧になると思っている。私の言葉の豊かさへの材料になると考えている。ただ今日届いた仕送りの野菜たちが無ければちょびっとピンチだったかもしれない。
数日後にはネットで注文した本も届く予定だ。バイトの休憩時間に読み進めよう。楽しみがあるっていいな。アルバイトもまた頑張れる。明日何を読もうか考える時間も楽しいのだな。
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