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知っておきたい、ちょっと特殊な相続財産のお話②

ちょっと特殊な相続財産
続編は骨董品や書画、宝飾品、貴金属などの
コレクター人気があるものなどについてです

たくさんの漫画本や推し活グッズなども
これからの時代はたくさんありそうですね

集めたい気持ちで手元に置いても
それが相続になるとどんな扱いをされるのか…

また相続人が興味のないものだと
どのタイミングで手放すのがよいのか…

亡くなる前に気になっていても
わからないことが多いと手が出せません…

当ブログはそんな方に向けて
まずは”本当の基礎”から書いていきます!



《当然に相続財産となります》

まず思い入れがあったり、
遺贈などで特定の人に残したい場合や
売れない理由がある場合には手放す必要はありません

相続財産としてカウントされ、
ものによって課税対象にはなりますが
おおよそ相続できない骨董品などはないでしょう

購入時から価値が変動していても原則として
相続財産として扱うとなれば、相続発生時の評価額が
その物品の相続価値となります

買った時に銘やいわく付きでも
実は偽物であったり証書がなかったり
再鑑定した方がいいこともありますから

もしも生前整理となって
鑑定が必要そうなものに心当たりがある場合は
亡くなる前に済ませてしまうのもひとつです



《売ってしまったほうがよいものは?》

では特に残したいとも売りたいとも
決断がしづらい場合はどうするのでしょうか

線引きになりそうな項目をいくつか挙げるので
見極めの参考になればと思います

①評価価値が5万円か

5万円未満の物品は課税対象外となるため
家財として数えられて相続されます

たいていの物は5万円を越えないので、
そのまま家財として相続対象になり
相続の課税対象には含まれません

逆に評価額が5万を超える場合は
課税対象の相続財産として相続税が課されます

評価額が高ければ高いほどに
相続税も高くなってしまうものですので
払う人の資力にも注意が必要でしょう 

②相続人がいるのか

きちんと相続人がいて相続税も問題なければ
そのまま相続手続きを行うだけです

しかしそもそも法定相続人がいない、
相続人が骨董品などに興味がない、
相続人が管理できる環境にない、などなど

理由あって相続人が相続したくない場合には
生前のうちに売却する方が賢明ですね

③老後資金の準備ができているか

生前整理の場合は終活後の生活も
大切なことですから、
老後資金準備も考えておかなければですね

そのため生前整理で財産整理をした時に
生活費や子どもへの贈り物など
必要なお金を試算してみるのもひとつです

高額な不動産や財産の所有をしていると
そこだけで管理費や税収があったりして
現金資産は少ないという方も珍しくありません

また葬送費用や介護費用も老後資金のひとつです
死後手続きの話のついでにそちらの相談も
しておくのがよいでしょうね

④今後、価値が上がりそうか

宝石や純金などは価値が変動しやすく
利益が見込める場合があるので
直ぐに売却の決断をするのは考えものです

1番現金化しやすいメリットもあるので、
必要な現金額や段階、レートで
売却に踏み切るのもありでしょう

片や、絵画や骨董品は
価値があると思っていたら偽物であったり、
管理状態で値がつかなくなっていたりと
売値はあがりにくいものです

鑑定ではっきりさせるのが1番ですが
相続人の候補者が管理できない場合などは
潔く手放すというのもありでしょう



《まとめ》

骨董品や美術品なんてうちには…と思っても
相続手続きになって発覚することもあります

そういう時に焦らないために
納税で手間取らないために
しっかりと生前整理や見極めができればいいですね

各方面に専門家はたくさんいます
美術品の真贋鑑定などは生前整理関係なく
確認してみてもよいかもしれません…

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