「敏感な」教師は、想像ができる💚 ヒヤリハットの法則
先生、助けてください・・・C先生は、そう言って私を呼びました
何だろうと、隣の専科の教室に行くと Dさんがいます
Dさんの算数の立体図に 「死」と、鉛筆書きされているので、状況を明らかにしてほしいというのです
1 状況確認のポイント
まずは、その子の言い分を聞きます
① 静かな場所で、5W1Hを聞きました
友達の声や学習経過が聞こえるところでは心が位置つきません
集中できる場所にしました
② 時間は、長くても13分間
子どもは不安です
自分にやましいことがあると感じている場合は、なおさらです
「いつまでこんなことが続くのか」不安です
はじめに 5-15分でやめます」と伝えておきましょう
③ 「覚えていないこと」、「分からないこと」等は、黙っていないそう伝えて構わないよ・・・と、事前に言っておきました
④ 傾聴する
「そうか、そうだったんだ」
「〇さんが、そういったんだね」
子供が言った同じ言葉をオウム返しでいいから伝えて確認する
⑤ 疑問点は、聞いて確認する
ここは、カウンセリングとの大きな違いです
「その時、〇さんはどこにいたの」
「そういわれて、貴方はどうしたの」
⑥ 時系列に沿って 人物、場所、会話等々を逐一詳細に確認していきます
聴き取ったことは、図や絵にする、言葉はそのまま記録することです
言い換えたり想像したりしてはなりません
2 相手児童や周囲にいた児童に 聞き取りをして「事実の照合」をします
今回は、自分で友達に頼んで、「死」と書いてもらった
その子の名前も顔も覚えていないと言います
(知的にも情緒的にもグレーゾーンの子供さんなので、やむを得ません)
3 「死」という言葉から 想像できる教師力=敏感力
C先生の素晴らしいところは ここです
想像してみてください
以下のような場合が考えられます
① 誰かに嫌がらせを受けて「死」と書かれた
② 自分で書いた〇さんには、自殺願望がある
いずれにしても、放置できません
①ならば、いじめの可能性は大きい
②ならば、その背景を聞きつつ、その思いを取り払わなければなりませ
ん
いずれにせよ、早々の事実確認が必要です
4 自分=担任に時間がないときは、チームプレーで進める
C先生は、発見してすぐにも聞き取りをしたらしいのですが
昼休みも終わり5校時が始まってしまった( ;∀;)
そこで、私にヘルプだっのです
それでいいのです 適切な判断でした
例えば、反対に「自分で解決しよう!」と
㋐ 5校時の授業をしないで Dさんの聞き取りを続けたらどうで
しょう
他の児童の授業ができなくなります
他の児童を放置して 読書でもしていなさい、と言って聞き取り
を続ける先生もいますが やめた方がいい
聞き続けられるDさんも いやになってきて、C先生に心を閉ざし
てしまいます
ほうちされたほかのこたちは、D 酸のせいで授業ができなかっ
た…と、恨みに思います
㋑ 授業が終わったら聞こう、放課後機構と後にしたとしましょう
次の打ち合わせがあったり、ついつい忘れたり・・・・は否めま
せん
私たちは日々追われている感があります
ついつい忘れてしまいます
5 即レスとチームプレーが、大切💛
① 一言で報告
こうして、13分の聞き取りをしながら 乱筆と簡略な図ではあるけれ
ど、紙に書いて、担任に渡してきました
「死」という言葉がカッコいいとおもって、友達に頼んで書いてもらっ
たんだって。
と、一言添えて、Dさんを体育館に送ってきました
子供が帰ったら、声かけてね・・・とも伝えます
② 3分で、終了。でも、また経過を教えてね
放課後、C先生はすぐにやってきました
報告と今後の指導も含めて、3分で終了
当面の指導・支援方針も二人で確認