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霊の話 4 怨霊を捕まえる

おそらく多分、まだこの仕事を始めてすぐ位の頃だったと思います。公民館の一室を借りて霊氣セミナーとか頑張っていた頃の話です。

その公民館での事。

朝から公民館の一室を借り、セミナーを開催した日のことでした。講義の合間、休憩時間にトイレに行くと、足先に鋭い痛みが走りました。

見ると、5センチほどの小さな黒い塊。

怒りと恨みで攻撃的になっているプチ怨霊です。
ちょっとイラっとしたので捕まえて光を流してみました。

「光に還ってしまえ!」(怒

どちらかというと、悪意です。

プチ怨霊、苦しみます。
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悶え苦しみます。
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大暴れですが、しっかり握りしめて苦しむのを気にせず光を流します。
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さらに苦しみもがきます。
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大暴れが続きます。
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しばらくすると、突然そのプチ怨霊は子ネズミになりました。



そして驚いている私の頭の中に死んだいきさつを見せてきます。
子ネズミはこの場所で、人に気持ち悪がれ、蹴られて死んでしまったようでした。母親ネズミの元というか、巣のような、家族のいる場所に帰る途中のことのようでした。

帰れないと気づいて、悲しみに苦しんだ後、時間をかけて怨霊化したようでした。

「大変だったんだねぇ・・」と私がつぶやくとそれは白く輝き、ふっと消えてしまいました。

おぉ、成仏した!(驚

と思いました。

通常、そんな小さな悪霊は、たいてい、もっと大きな悪霊に取り込まれ、どんどん怨霊化していきます。

そうした、より大きなものに取り込まれると、主のような強い意思のある霊によってただ、エネルギーとして使われていってしまいます。

ですが、ここは公民館。そんな怨霊は残念ながらいません。なので怒り狂った子ネズミのまま、トイレに来た人間の足をかじっては復讐していたのです。

あの時、私は噛まれてイラっとしていただけなので、悪霊になる前の悲しみなんて何も考えていませんでした。

なので、結果としては霊を浄化したものの、良いことをしたんだか何をしたんだかいまいちわからない感じでした。
ただ、子ネズミさんを思い出すと、いまだに

「ごめんねー…」と、

上げるなら、もう少し優しくすればよかったと、少し申し訳ない気持ちがよみがえるのでした。

続く。


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