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幼児教育、発達障害の歴史について

療育とは

療育とは、もともと肢体不自由児に教育をという ”医療+教育=療育” というところから始まり、肢体不自由児から全ての障害がある子どもに対象が広がって今の形になりました。

現在では、療育→児童発達支援という言葉に変わって、厚生労働省のHPに記載されています。

児童発達支援は、障害のある子どもに対し、身体的・精神的機能の適正な発達を促し、日常生活及び社会生活を円滑に営めるようにするために行う、それぞれの障害の特性に応じた福祉的、心理的、教育的及び医療的な援助である。

児童発達支援ガイドライン(本文・セット版) (mhlw.go.jp)

ここにも書かれている通り、療育ってなに?の定義がこうです!と書かれている物はなく、児童発達支援センターという役割が出来たのも1990年代で今から約30年ほど前という歴史が浅いのが現状です。

そして、国の中で具体的にこういう指導方法、支援方法が有効で、こうしましょう!というガイドラインが曖昧な為、現場にいる先生方はどう対応していいのか悩み困っているという問題があると思います。

また、保育園や幼稚園での障害児保育においては、相談員による巡回相談等の仕組みもあり、実施されてはいますが、数が多いわけではなく全ての対応方法の悩み・不安が解決されているわけではない事も現状かと思います。

ABA(応用行動分析)

ABA(応用行動分析)とは

ABAは行動の前後を操作することにより行動を増やしたり減らしたり出来るという原理を利用し、発達障害のお子さんの早期療育に使用されています。言語能力の向上、社会性の向上、小学校普通学級への入学率の上昇などその高い効果が繰り返し示されておりアメリカでは自閉症児の療育法として多くの州で保険適用されています。

ABA(応用行動分析学)とは | ABA | ABAスクールTogether (togetheraba.jp)

ABA(応用行動分析学)は、好ましい行動を増やし、好ましくない行動を減らす事を目的としています。行動の理由「獲得」「逃避」「自己刺激」「注目」の4つの中から、今その子が起こした行動にはどのような理由があるのか、それに対しどのように対応する事で行動が増減するのかという事を学ぶ事が出来ます。

ABA(応用行動分析)についてより詳しく知りたい時は

バラス・フレデリック・スキナーによって、体系化された行動分析が基礎となり、実践理論により応用行動分析(ABA)として発展していきました。応用行動分析学(ABA)は、行動改善のテクノロジーを開発する科学的アプローチ方法の一つとして、発達障害児の支援はもちろん、カウンセリング場面や企業コンサルタントにも用いられています。

ABAについてもっと知りたいと思った方には、本を見てみるのもおすすめです!

親と教師が今日からできる家庭・社会生活のためのABA指導プログラム 特別なニ-ズをもつ子どもの身辺自立から問題行動への /明石書店/ブル-ス・L.ベ-カ-

家庭で無理なく楽しくできる生活・学習課題46 自閉症の子どものためのABA基本プログラム 応用行 /学研プラス/井上雅彦(心理学)

ABA(応用行動分析)をオンラインで学びたい時は

ABAスクールトゥギャザーでは、ABA国際資格のRBT®や認定ABAセラピスト、ABAT®の資格を取る事が出来ます。

現在は全てオンラインで受講する事が出来、セミナーのみだと39,800円~、認定ABAセラピストの資格取得だと79,400円~学ぶ事が出来ます。
より学びたいと思った方は、セミナーのみでも受講してみると、非常に勉強になると思います!

ABAスクールトゥギャザー
ABAスクールTogetherへようこそ | ABA | 応用行動分析学 (togetheraba.jp)

PECS®(絵カード交換式コミュニケーションシステム)

PECS®とは

PECSは6つのフェイズ(段階)から成り立っており、対象者が一枚の絵カードを“コミュニケーションパートナー”に渡すところから始まります。絵カードを渡されたコミュニケーションパートナーはすぐにその交換を要求として受け取り、要求を叶えてあげます。次に、絵カードの弁別(認識)を教え、そしてどのように文を構成するのかを教えます。さらに上のフェイズでは、対象者は修飾語を使ったり、質問に答えたり、コメントしたりすることを教わります。PECSの最優先の目標は機能的コミュニケーションを教えることです。

絵カード交換式コミュニケーションシステム(PECS)® | Pyramid Educational Consultants of Japan (pecs-japan.com)

PECS®は言葉のかわりに絵カードを使って自分の要求を伝えるコミュニケーションの支援システムです。Verbal Behavior(言語行動)と応用行動分析の概念がベースとなっています。

PECS®は、自閉スペクトラム症(ASD)の子が得意とする「目からの情報・見る事」を伸ばし、苦手な「耳からの情報・聞く事」を補う双方向のコミュニケーションの一つです。

アメリカの小児科学会では、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもへの非医療的な支援の一つとして、言葉でのコミュニケーションを苦手とし、複数のコミュニケーション支援法を実施したが効果が見られなかった自閉スペクトラム症(ASD)の子には、PECS®を使う機会を提供すべきと言われています。
ただし、PECS®以外の方法でコミュニケーションを取る事が出来ている場合は、PECS®のトレーニングは不要とされています。

PECS®についてより詳しく知りたい時は

PECS®はアンディ・ボンディ博士(応用行動分析学)とロリ・フロスト(言語聴覚士)により開発されたコミュニケーションの支援方法です。
お二人が書かれた著書には、コミュニケーションとは何か、どうしてそうしたのか、どのようにコミュニケーションを拡大していくか、PECSのシステム、上級レッスン等が分かりやすく書かれています。
気になった方は、一度参考にしてみるのもよいかもしれません。

自閉症児と絵カードでコミュニケーション PECSとAAC 第2版/二瓶社/アンディ・ボンディ


PECS® をオンラインで学びたい時は

ピラミッド教育コンサルタントオブジャパンさんでは、オンラインでPECS®の実践やアプローチ方法、対応方法等のワークショップを定期的に開催されています。

オンラインワークショップでかかる費用は、5,500円~39,000円と内容により差はありますが、気になった方は一度参加してみてはいかがでしょうか??

教育コンサルタントオブジャパン株式会社
Pyramid Educational Consultants of Japan Pyramid Educational Consultants of Japan (pecs-japan.com)

TEACCH®自閉症プログラム

TEACCH®自閉症プログラムとは

 A University-based system of community regional centers that offers a set of core services along with unique demonstration programs meeting the clinical, training, and research needs of individuals with Autism Spectrum Disorder, their families, and professionals across the state of North Carolina. TEACCH® Autism Program, founded by Dr. Eric Schopler in 1972, is a model for other programs around the world.

Welcome | TEACCH® Autism Program

自閉症の方の生活(学び・余暇・活動・就労など)を、出来るだけ自立した物となるように支援しながら、地域や周りにいる人と協働していく事を目指しています。

自分の言いたい事を伝える為のコミュニケーションの手法がPECS®としたら、TEACCHは相手の言いたい事を理解する為の手法の一つです。

TEACCH®自閉症プログラムについてより詳しく知りたい時は

TEACCH®の原理は「自閉症/発達障害の人は発達が遅れていたり劣っていたりするのではない」という考えから始まっています。(自閉症児のためのTEACCHハンドブック―改訂新版 自閉症療育ハンドブック)治癒を目的とするのではなく、文化として自閉症に対応する事を目的としている支援方法の一つです。

自閉症児のためのTEACCHハンドブック /学研プラス/佐々木正美

TEACCH®自閉症プログラムをオンラインで学びたい時は

TEACCH®は北米が主として研究を進めています。
ノースカロライナで会議を開催しており、アメリカ全体と英国でプログラムを実施しているところが多いようです。

現在日本語でTEACCH®の公認資格として学ぶ場所は無いようです。
ノースカロライナ大学でTEACCH®Five Day Training・Beyond the Basicsを学んだうえで、1年以上の実績を積みその間の事例をビデオにまとめ、ようやくTEACCH®公認プラクティショナー(公認専門職)の申請が出来るようです。

参考:TEACCH公認専門職を目指す方へ | TEACCH公認専門職ネットワーク協会 (jnet-teacchcp.com)

英語というハードルはありますが、より学びたいと思った方はこちらからノースカロライナ大学のHPに飛ぶ事が出来ます。

●ノースカロライナ大学
ようこそ|TEACCH®自閉症プログラム

PRT®(機軸行動発達支援法)

PRT®とは

PRT®は自閉スペクトラム症に対する最もよく研究された行動療法の一つであり、ABA(応用行動分析)の中でも自然主義的な形式(NET)の一種です。PRT®では自閉スペクトラム症児の自発的な社会への関わりを引き出す事を重視し、社会的コミュニケーションの発達が促される事により、様々な行動に影響し、発達を大きく左右するとしています。

Pivotal Response Treatment (PRT®) is a naturalistic intervention model derived from Applied Behavior Analysis (ABA). PRT targets pivotal areas of child development, including motivation, responsivity to multiple cues, self-management, and social initiations. These skills are pivotal because they allow learners with ASD to make widespread collateral improvements in the domains of communication, socialization, and behavior. PRT increases children's motivation to engage and learn using research-based motivational procedures, such as child choice, task variation, rewarding attempts, and use of direct, natural reinforcers. PRT empowers family members to implement interventions, with learning embedded across daily routines in the natural environment.

KOEGEL AUTISM PRT (autismprthelp.com)

PRT®は、子ども中心、自然な環境での介入、家族の参加、機軸(pivotal)領域への介入、を基本としていて、子どもの日常生活の自然な文脈の中で学習の機会を提供することを目的とし、家族が子どもの活動全体に対して、一日中介入できるように両親を指導することにも焦点が当てられています。

PRTについて | 埼玉ABAセラピー研究所 (aba-saitama.com)

PRT®(機軸行動発達支援法)についてより詳しくしりたい時は

PRT®はロバート・L・ケーゲルとリン・カーン・ケーゲルによって研究・開発されました。自然下での強化を重視しており、結果だけでなく挑戦した頑張りを強化して行動を増やしていきます。

社会的コミュニケーションを取る為のモチベーションにアプローチし、自発的なコミュニケーションを促していきます。

こちらの本では、どのように自発的なコミュニケーションを促していくか「これは何??」という言葉を引き出す為にどのように接したらいいかという実践の内容が書かれています。
セラピーのように、個別でのトレーニングではなく日々の保育や集団療育の中で出来る事、どのように関わればいいか不安を感じている方はぜひ一度読んでみてください。

発達障がい児のための新しいABA療育PRT Pivotal Response Treatmen /二瓶社/ロバ-ト・L.ケ-ゲル

PRT®(機軸行動発達支援法)についてオンラインで学びたい時は

PRT®のオンラインワークショップはKogel Autism Centerで提供されています。レベルⅠ~Ⅴまであります。こちらもTEACCH®同様、英語での表記となりますがソーシャルコミュニケーションを教える為の動機付けの手順や、社会的交流の促進の仕方、自己管理方法などについて学ぶ事が出来ます。

気になった方はこちらからご確認ください。

●KOEGEL PRT
KOEGEL AUTISM PRT (autismprthelp.com)

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