<実機レビュー その2 基本スペック・外観写真>『Signature Series』フラッグシップウォークマン「NW-WM1ZM2/WM1AM2」
当店店頭展示開始日は、発売日と同じ3月25日(金)、もちろん、金も黒も両方!
さて、、、無事、私物用もポチッと♪し、やっと落ち着いたところで、実機レビューその2いってみよう!
今回は、、、基本スペック・外観写真だ。
本来なら、その1にすべきだろうけど、実機を手に取り、なめ回してみて、スペックや、外観からは、飛び道具的な違いも全く感じられないため(サイズは違うけど)、まずは、本質である、音質や操作性から、レビューしてみたわけ。
案の定、ネットでは、「なにが違うんだ?」「でかくて、Androidで、Type-Cだけ?」といったのも見かける^^;音質がスゲー違うんだよー。是非聞いてくれー!!
まだ、その1をご覧になってない方は、是非そちらをチェックしてから、その2をご覧いただければm(_ _)m
基本スペック
●WM1ZM2とWM1AM2の違いは?
その1 シャーシ
↑個人的に、WM1ZM2の、最も音質向上につながっているのが、シャーシ、リアカバーの進化なんじゃないかと考えてる。じゃないと、WM1AM2との音質差の説明がつかん!基板は一緒なんだから(後述)
先代でも話題になった、無酸素銅シャーシ(99.96%)は、さらに純度を高め、99.99%に。これにより、重要なアースの役割も果たすシャーシは、さらに低抵抗値となった。先代同様の銅の塊からの削り出しによる高剛性も相まって、伸びのある澄んだ高音やクリアで力強い低域の再現につながっている。
※WM1AM2では、引き続き、アルミ削り出しシャーシを採用。
その2 リアカバー
WM1M2シリーズでは、リアカバーをアルミ一体型とし、さらなる高剛性化を実現。透明感があり、力強い表現が可能に。
WM1ZM2では、さらに、「削り出し」アルミリアシャーシを採用。贅沢だ。
その3 内部出力用ケーブル
ということで、以上、3点の「シャーシ」「リアカバー」「内部出力用ケーブル」が、WM1ZM2と、WM1AM2の違い。
ということになる。
実機レビューその1でも、触れたが、WM1ZM2とWM1AM2は、なんと上記3点以外、基板は全く同じ。こりゃ大事件だ。なるほど、WM1AM2の、さらなる高音質化は驚かされるはずだ。とはいえ、やはり、先にも書いたが、WM1ZM2のシャーシ、リアカバーによる影響は大きく、WM1ZM2の進化はさらに大きい。比較試聴すれば、なおさら、その差を感じられるはずだ。
●WM1シリーズからの、進化は?
上記3点以外は、すべて共通ということで、3点以外の進化点をチェックしていこう。DAPにとって、電源部は、大きく音質を左右する。非常に重要だ!
コンデンサー
オーディオブロックの電源のバイパスコンデンサーには全てに、ソニー独自開発の「FTCAP3」を採用。コンデンサー内部構造の更なるチューニングを実施(先代はFTCAP)。据え置きオーディオ機での開発ノウハウを生かし、耐振動性を向上させることで、表現力と音のクリアさがアップ。
デジタル電源ブロックには新たに巻き線コイルを採用。雑味のないピュアな音質を実現。電源インピーダンスを先代比約1/10まで低減。
バッテリー
電圧低下を防ぐためにも、大容量化は重要。が、先代では満充電7時間だったが、WM1M2シリーズでは4.5時間と大幅短縮した。
また、大容量化により、バッテリー持ちもよりよくなった。再生フォーマットにもよるが、FLAC96kHz24bitで、30時間→40時間になった。
高音質はんだ
新開発の「高音質はんだ」。はんだ作業をする身としては、一巻き小売りしていただきたい(笑)
なんと、金を添加したそうだ!しかも、その添加量はマイスターによる試行錯誤により決めたそうで。
手付はんだ部だけでなく、クリームはんだを使って機械作業を行うリフローはんだまでも、この「高音質はんだ」を使用している。微細音の再現力を増し、広がりや定位が向上。
金蒸着・超低位相ノイズ水晶発振器
新開発「金蒸着・超低位相ノイズ水晶発振器」を搭載。楽器の分離感や低音の量感が、より向上し、ベールを一枚剥がしたかのようなクリアな高音質を実現。WM1シリーズのものより大型サイズ。DMP-Z1と同サイズ!
機械式リレー
先代オーナーさんならよくご存知の、あの「カチッカチッ」は、「機械式リレー」によるものというのは、周知の通り。半導体デバイス固有のノイズを排除し、高域の歪感が少なく抜けの良いニュートラルなサウンドを再生できると、より高音質を求めての「機械式リレー」の採用。今回、その「カチッカチッ」の頻度が減っているそうだ。個人的に、気にしてない点だったので、実機での確認忘れ。スマン。
DSDリマスタリングエンジン
すべてのPCM音源を11.2MHz相当のDSD信号に変換する。もちろん、ON/OFF可能。
※有線接続&W.ミュージックアプリ限定。アンバラ接続時は、リニアPCMへの変換再生になる。ON時は、すべての音質効果は無効になる。
DMP-Z1の、5.6MHzを上回る!(ハードウェア依存のため、アップデート不可とのこと)
進化したDSEE
名称は、ZX500、A100シリーズ搭載のものと同じだが、WM1M2シリーズ搭載の「DSEE Ultimate」(先代はDSEE HXを搭載)は、さらに進化。ロスレス音源にも対応し、44.1kHz/16bitの音源を最大192kHz/32bit相当まで拡張。AI(人工知能)技術により、リアルタイムに楽曲の情景を分析し、最適にハイレゾ級高音質にアップスケーリング。そして、、、従来、「W.ミュージックアプリ」のみの対応だったものが、全てのアプリで使用可能になった!
※有線接続・無線接続両方に対応。
Bluetooth
対応コーデック:SBC , AAC, LDAC, aptX, aptX HD(AACが新たに追加された)
ポート
現行機種すべてが、Type-Cとなり、事実上、WMポートが廃止となった。
充電速度、転送速度共に、向上した。
●その他、先代から継承された特長
フルデジタルアンプ「S-Master HX」搭載。
(S-Master Ultimate搭載か?なんて妄想したが・・・笑)
ウォークマンといえば、S-Master!DSDネイティブ再生(Max11.2MHz)。出力は、アンバランス接続時は60mW+60mW(16Ω)、バランス接続時には250mW+250mW(16Ω)と、先代から変わらず。
アナログレコード風効果を加えてくれる。たまにいつもの曲を聴くと、なんか、癒される^^
アナログアンプの位相特性をDSP演算によって再現。6種類の異なるカーブのモードを選択できる。
10バンドイコライザー。(31Hz、62Hz、125Hz、250Hz、500Hz、1kHz、2kHz、4kHz、8kHz、16kHz)
イコライジングは保存もできる。
外観写真
フットプリントは大幅に大きくなったが、厚みは、1mmだけ大きくなっただけ。そのせいか、スマートに見える!
操作部は、右側面。先代では、トップの膨らみの箇所にはなにもなかったが、本機では、電源ボタンが配置された。
手探りでわかるよう、+ボタン、再生停止ボタンそれぞれに突起があるのも、変わらず。
毎度のことながら、部品購入問い合わせ必至と思われる。発売日以降に、当店オンラインショップにて、お取り寄せ販売開始になるだろう。