<実機レビュー その1 音質・操作性>『Signature Series』フラッグシップウォークマン「NW-WM1ZM2/WM1AM2」
さぁ、いきなり、実機レビューいくぞー!しかも、いきなり、核心に迫る、音質チェックからっ!
2022年2月9日(水)10時に発表となった、『Signature Series』フラッグシップウォークマン「NW-WM1ZM2/WM1AM2」。
大変ありがたいことに、実機をお借りすることができ、すでに、音質は堪能済み。ということもあって、なんの迷いもなく、WM大好き店長野田は、ソッコーWM1ZM2をポチッと♪
さて、、、いつもの実機レビューとは違い、外観や機能は、置いといて、最も重要な「音質」「操作性」からチェックしていく!音質はもちろん最重要ポイントだが、Android機となったことで、その操作性も気になる点だろう!
音質
音質チェックは、ヘッドホンMDR-Z1Rを使用した。(金のボディに、画面はAmazon Musicアプリというのが、Android機なんだなぁと、感慨深いものがある・・・)他にも、愛機Just ear、MDR-EX800ST、IER-Z1Rなど。。。
これまたありがたいことに、未使用機、つまり、エージング0時間機と、後日、エージング完了機(200時間オーバー)もお借りできた。エージング0時間機は、返却まで時間の許す限り、90時間近くまでエージングを進めてみた。
一応、エージングについて。
過去のウォークマンにも搭載されている「高音質ガイド」に、エージング200時間を超えたあたりから、本気の音になる。とされている。
エージングは、バランス、アンバランス端子それぞれ独立しているので、要注意。エージングは、とりあえず、なんでもいいので、イヤホンつないで、音が鳴ってりゃOKなので、いいイヤホンを使う必要はまったくなし。店長野田は、リケーブル対応のこれを使っている↓
(安いモノはMMCX端子が信頼できないけど、鳴ればいいので)
これまでのウォークマン同様、0時間~200時間、時間の経過とともに、着実に音質がよくなっていくのだ。
0時間から、一気に200時間まで進めて、その落差を楽しむも良し、その過程をじっくりと確認しつつ育てていくも良し。。。
ってことで、4段階の、音質チェックができた。
ほんとは、100時間、150時間をチェックしたかったが、時間の都合で、、、発売日以降のお楽しみということで。
エージング完了機だけの音質レビューだけより、成長する過程も、特に、購入した(する)方には参考になるのかなと思う。
早速、試聴!といきたいところだが、今回発売される「NW-WM1ZM2」「NW-WM1AM2」、両機のスペック的な違いを、把握しておきたい。
スペックの違い NW-WM1ZM2
●無酸素銅純度99.99%(旧機は99.96%)の金メッキシャーシー
DAPは、ボディーアースを使用しており、当然、その電気抵抗は低い方が望ましい。純度99.99%とすることで、不純物が1/4に減少し、大幅に低抵抗化。一般的には、振動はオーディオには悪影響を及ぼすが、その点においても、銅は有利な材質といわれたりする。
●アルミ切削リアカバー
背面に「削り出し」のアルミシャーシーを使用し、剛性を高めた。
●内部バランス出力用ケーブルをより太く
従来は、MUC-M12SB1と同仕様のケーブルを、内部バランス出力用ケーブルとして使用していたが、より太いMUC-B20SB1と同仕様のものへと変更。従来のものでも驚きだが、今度のは8芯ケーブルだからねぇ。どうやって、半田づけしてるのやら・・・。
スペックの違い NW-WM1AM2
● アルミ削り出しシャーシー
● アルミリアカバー
→削り出してはない。。。
● 内部出力用ケーブルは、OFC(無酸素銅)
店長野田の個人的試聴インプレ
当然エージング完了している、店長野田の旧機、WM1Zと比較しながらのインプレ。
● エージング0時間、エージング40時間では?
さすがに、これまでのウォークマンと同じ傾向で、エージング未完了機らしい、全域にわたっての「こもり」、音の輪郭がもやっとした印象。が、意外にも高音の伸びや、低音の立ち上がりの良さ、そして、印象的だったのが、音場の広がり。エージングとはあまり関係のない新パーツの好影響によるものか?
荒削りながら、すでに、旧機WM1Zを凌ぐ予感がビンビン伝わる。
エージングを40時間ほどまで進めてみたが、大きな変化は感じられなかった。
● エージング約90時間では?
一気に90時間までまわしてみた。
気になっていた「こもり」と輪郭のもやっと感は、かなり改善されるも、もう少し時間が必要な印象。
が、さらに、解像感は増した印象で、そのせいか、音の1つ1つの独立感が増した。心地よい。一段と空間の見晴らしが良くなった。もうこの時点で、旧機には戻れないほど。すっかり気持ちが高揚♪
● エージング完了機
まちわびた、エージング完了機が到着。はやる気持ちを抑えつつ、開梱し、即電源オン!
「こ、これだっ!」
「こもり」も「もやっと感」もなし!すっきり!とおーーーくまで見晴らせるぞ!視界良好!と言った感じ。
輪郭はしっかりしたものの、カドがあるわけじゃなく、むしろ、柔らかい。よく、高音がよく伸びるDAPだと、さしすせそを気にするが、、、そんなもん心配無用。
高音は透明といった表現がはまりそう。ふらつきなく、無理なくすーーっと伸びていく。低抵抗化、安定したアースを実現している、無酸素銅シャーシーの効果か?
低音は、さらに立ち上がりがよくなった。大容量化したバッテリーの効果か?ポータブル機では電源は非常に重要だ。
最も特筆すべきは、空間表現。立体感というより、広がりの表現がうまい。不自然な広がりではなく、例えば、レコーディングスタジオの空間を感じられるような。まさに、生を体感できる。
まぁ、ともかく、5年ぶりのモデルチェンジ、、、その間に培った技術は、ハンパない!!言うまでもなく、開発者さんたちの努力も!
一方、WM1ZM2とWM1AM2の差は、、、やはり、無酸素銅シャーシーか。特に、高音の伸びやかさでは、WM1ZM2だ。が、、、価格差を考えると、WM1AM2の良音には感心させられる。価格破壊モデルとすら。ご予算に余裕があり、かつ、とことんこだわるなら、絶対WM1ZM2だが。是非一度、その感動を、体感すべし。当然、エージング完了機で!!!
操作性
Android機なら、やはり気になるのが、その操作性、レスポンス。
とはいえ、先代も最新スマホに比べると、モッサリ感は否めないが^^;
下にずらっとならんだ、アイコンを見ると、ウォークマンっぽいとは感じるが、やはり、Android機だ。
スワイプすると、、、W.ミュージックアプリのウィジェットが配置されてる。もちろん、ウィジェットなので常時表示だし、位置変更や削除も自由。
ぱっと見は、新旧どちらの画面かはわからないが、周波数&bit表記位置が変わってたりと、微妙に変更が加えられている。
再生すると、背景が変色するが、、、ジャケットの配色を見て判断し、背景色を変えているそうだ。
多くの人がこの設定で使用しているであろう、「ソースダイレクト」も健在。いろいろ音調整してても、これ一発で無効化したり、戻したりできるのはすごく便利。
設定項目は、Android機としては、先輩にあたる、NW-ZX507と同じ。バランス&アンバランス再生時間表記が追加されている以外は。
カセットテープ再生画面
ZX500、A100シリーズで話題になった、カセットテープ再生画面は、、、まさに、WM1M2シリーズのためのものじゃないかと。というのも、、、
正直、唯一気になる点
正直、これだけが、唯一気になる点。
ZX500のときにも開発者さんからお聞きしたが、当時、ノイズ面など、音に対する影響などを考慮して、最適のCPUをチョイスしたそうだ。
この考えは、今回も変わらずとのことだが、、、あれから5年たってもCPU性能がより優れたモノはなく、音にとって最適なものは、変わらず。さすがに、自社開発は厳しいだろうし。
が、、、実際に使用してみると、、、ZX500シリーズはAndroid9、WM1M2シリーズはAndroid11と、一概には比較しづらいところだが、、、ZX500シリーズより、レスポンスが劣るということはない。先代WM1シリーズともほぼ変わらない。
確かに、最新スマホと比較すると、確実にレスポンスは劣る。
っていうか、おじさんの目には、ZX500はちょっとしんどかったけど、大画面ウォークマンのWM1M2シリーズだと、完全にフツーに使える。
結局のところ、それでも、Android機となったのは、サブスクの存在だよね。ZX500シリーズが発売された約3年前とはかなり状況は変化した。あの頃以上にサブスクは台頭し、映像も音楽も完全にサブスクが主流に。
音楽は、ハイレゾメインの人からすると、音質が・・・。が、ハイレゾメインのmora qualitasの登場が大きく流れを変えた。結局、Amazonをはじめ、ハイレゾを導入し、さらに、低価格化路線へと。mora qualitasは、サブスクにハイレゾ旋風を巻き起こすことだけが役目だったのかと疑ってしまうが、3月末にサービス終了する。
店長野田も、そのサービス終了宣言を受けて、今は、完全に、Amazon Musicへ移行。
ということで、最新スマホよりレスポンスは劣るモノの、利便性、音楽を楽しむスタイルそのものの変化で、Android化は大歓迎だ。そして、まさかの、大画面化による、動画の視聴しやすさ爆上がりと。
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