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【D-116】神保町寄席/夢の島志念公演

神保町寄席①②③

朝一で兄弟を見るとストレス風船縮む/ブラゴーリ塚田さんキングオブコント準々でウケたのがうれしくてエントリーNo.の名札?みたいなの付けて出てきたけどウケた話しながらスベってた/ミカボのこのネタちょっと好きすぎるな〜〜/喫茶ムーンのネタ不気味で好きだった/「山下ギャンブルゴリラです」で客席ザワつく。東京にはまだギャンブルゴリラという単語への耐性がない/金魚番長箕輪がコーナーMCで王の振る舞いをしてコーナーをぶっ壊していてかなりうれしい。「もう2度とあいつにマイクとカンペを渡すな」と野次られていた。うれしい。

シンクロニシティ単独のネタを立て続けに見れていてうれしい本当におもしろい/豪快キャプテンのこのときのネタおもろかった関西弁ってずるいな/兄弟久しぶりに見る好きなネタだった/喫茶ムーン漫才初めて見た気持ち悪くて最高です/コーナーさすがにギャンゴリおもしろい関西勢は平場強いなぁといつも思う

世界クジラもお題ネタバトルのやつ結構やってる気がする。あのライブって意外と強いネタ生まれる瞬間多いのかも/エバースのネタ中「女の子と手繋ぐときは〜」の町田のセリフで客席の一部から「フゥ〜!」という声。いつも見てるようなライブで起こり得ないことが起こるのはもうお盆の寄席の味わいだなと思う。風鈴とかと同じ。/兄弟のネタがおもしろすぎて輝いて見える。最近見るネタでやっぱりこれが一番好きかもしれない/キティさんも大好きなシンクロニシティ名作ネタうれしいです/コーナーでドンデコルテ小橋が意味分からなすぎてグダって誰かが「もうナベさんがやってください💢」って言ってたの笑った



夢の島志念公演

行きました!最高の夜。(あるいは伝説の夜かも)

客入れもオープニング映像もずっと平沢進の音楽

小松海佑1本目。100万円かき集める最中の話。

「万能感」のくだりすごかった。孤高だとか天才だとか陰キャだとか、周りからどういう視線を注がれてるかを完全に理解していること(という自虐)さえもフリにできるのって小松海佑ぐらいじゃないでしょうか。

土下座をさせられた思い出を「そのほうがキャッチーだと思ったから」と言えるのは、アホなわたしからしたら魂が無欠すぎるだろと思えてなりません。なんか賢さ・思慮深さの話じゃなくて精神の高潔さ(とか言われるのめっちゃ嫌そうだけど)だなとおもいます。

結婚指輪に対して「孤独をふちどってた」というのも良かったです。完全に隔離されたひとりの空間よりも、守るべき場所や愛すべき存在が身近にあるほうが孤独って際立つ。結婚指輪の存在が放つ一般的な輝きを逆説的に捉えて同じ孤独を持っている人間だと思えるのもまた万能感ある。

目の前に素敵な女性のポニーテールが揺れていたら「期間限定みたいな味でしたね」って絶対言いたくなる。めちゃくちゃわかる。でも自分がポニーテール側だったらめちゃくちゃ怖い。

2本目、本当に訳がわからなかった。うれしかった。

小松海佑は客の分かる分からないのラインを完全に理解しているから、分かる話だと楽しいし分からない話だとうれしい。分かる話だけで笑わそうとしてないところがうれしいから、ちょっと悔しくもある。もっと、あとちょっとでも分かりたかったなと思いながら文章追いかけるのに必死になる。

老人になると鈍るのではなくて、曲線が足りなくて"察し"を作れなくなるのかもしれない。

小倉ペーストで格好をつけるなってわたしも言いたい。あのシーンの会話マジでかっこよかったからもっかい聞きたい。


永田敬介1本目。生きていると黙ってバトン目の前に置かれて知らないフリされる、みたいなことがある。そのたびにきっと「パイルール」のこと思い出すと思う。

「だからこの誘いをデートとするかどうかは俺が決めて良い」に繋がる華麗さとくだならさ、めちゃくちゃ笑った

永田敬介ひさしぶりに見たから熱い気持ちになった。
個人的にもかなり嫌いなタイプの人間の話だったから余計そう。なんかお前ら(わたしが一方的に腹立つやつらのことを思い出しながら)これ全員聞いたほうがいいですよと思った。

努力しないのに自分の願いが叶うと思ってるやつの謙虚じゃなさと、なぜかそういうやつが大体持ってる色気に翻弄されてしまう感じ、もう純文学みたいだった。永田敬介が優しすぎて本当に理解ある彼くんの素質あると思った。いつか変な女に人生ぶっ壊されないように…と思いつつ、そういう経験を経た永田敬介が作る漫談も見てみたいと思ってしまった。

どんなにムカついてもオナニーには絶対勝てないところも永田敬介の一貫性の説得力になるのおもしろすぎる。

2本目。「絶対王者永田敬介」の話。

ガクヅケ木田と帰り道に「今日この日までお笑いをがんばって続けてきて良かった」という感情を完全に分かちあったという部分を聞いて配信買わなきゃと強く思った。(そもそも見とけよ、という話なんですがね!!)

触れないことで圧力があったとバレます!と永田が気付けたように、川北も指示と逆のことを言わないと優しさがバレてしまうと思ったのかもしれない、と邪推しました。川北のそういうところがみんな好きだよねでいい。

街裏ぴんく1本目。
客の顔を確かに見て、アンパンマンのネタにした。(?)

2本目もゲラゲラ笑ったけど1本目のほうが好きではあった。なんかそもそもわたし自身がアンパンマンに対して嘘つけ!!という気持ちがあるから、ぴんくさんがウソだらけにして見せてくれたもののほうが本当のアンパンマンみたいだっていう変な感覚。

トルコアイス伯爵のケツにヘチマをぶちこむアンパンマンの図のところ、さすがに感動しました。アメージンググレースかかってるって言われて思い出したのは、エヴァの旧劇場版と映画「パラサイト」の終盤、庭でバーベキューしてるシーンだった。

あと「カレーパンマンが自分の高級時計にカレー吐いてた」がヤバかったです。もうなぜかは自分でも全然分からないけどいま思い出しても笑えるぐらい好き。めちゃくちゃおもしろい。

2本目。マジでただずっとおもろいだけの話してました。「チン毛はもちろん支社🎶」とかだめすぎる。あんな替え歌されたら忘れられない。

爆風みたいな2本目でした。

いや、
映画「パプリカ」のパレードのシーンでした。


エンディング

今回は勝負させられてる感がなかった、と小松。
ぴんくさんも共感していて、永田が「それは絶対的な王者が単純したからです」と言う。
わたしは3人とも大好きで、3人とも偉大だと思ってるからこそ、この会話がうれしくてたまらなかったです。

終了のお知らせが客にも見えてる状態でまだ話し込む人達

90分公演の予定が、30分も押してました。

ぴんくさんが「お前らがやりすぎやねん!」と叫んでくれて良かったです。後に用事があったので永田の2本目が始まる時点で終演時間すぎてて本当に冷や汗をかきました。

結局どれぐらい?と聞かれて「25分くらい…」と小松が言っていて本当にびっくりした。長いなとは思ったけど25分の感覚はなかったし25分喋れるのすごすぎて変。

ずっと座っててお尻痛すぎたので、途中休憩ありで2時間公演とかにしてくれたらめちゃくちゃいいです。

でも別に何も変えなくてもいいです。好きなだけ好きなこと喋ってる3人を見てたい。

どれだけ好きな芸人のライブに通っていても、毎回かならず自分の見たいもののストライクゾーンに常に入ってくるとは限らないなぁと思うことがあります。だから、何にも邪魔されない3人のかっこいいお笑いを浴びて、めちゃくちゃ幸せでした。

いつかこの夜も伝説の一つに数えられるんだろうなぁと思いました。…というわたしの感覚を、ぴんくさんの芳醇な言葉で表現されるとこう↓