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【書評】 現代人のための 読書入門 本を読むとはどういうことか

現代人のための 読書入門 本を読むとはどういうことか

「13歳の感性を思い出せ!本の奴隷から解放される革新的読書術」


現代社会において、「本が読めない」「読書時間が取れない」という悩みを抱える人が増えています。

本書『現代人のための 読書入門 本を読むとはどういうことか』は、そんな読書の悩みに対して、驚くほどシンプルかつ革新的な解決策を提示しています。

著者の印南敦史氏が提唱する読書法の核心は、「13歳の頃の読書体験」に立ち返ることです。

思春期初期のこの時期は、人生で最も感性が研ぎ澄まされている時期であり、純粋に「面白そう」という直感だけで本を選び、読み進めていた記憶が誰にでもあるはずです。

本書では、この原体験に立ち返ることの重要性を説きながら、現代人が陥りがちな「本の奴隷」状態からの解放を目指します。

著者は「読書の時間が作れない」「読むのが遅い」「すぐに忘れてしまう」といった一般的な悩みに対して、それらを必要以上にシリアスに捉えることこそが問題だと指摘します。

特に印象的なのは、「本との主従関係」という概念です。

多くの人が本を気高いものとして崇め過ぎるあまり、知らず知らずのうちに本の奴隷となってしまっている現状を鋭く指摘しています。

著者は、本を読むことは確かに重要ですが、それは読者の権利であって義務ではないと主張します。

本書の特筆すべき点は、読書に関する固定観念を覆しながらも、決して読書を否定的に捉えていないことです。

むしろ、読書の本質的な楽しさを取り戻すための具体的な方法論を示していると言えます。

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本書を読んだ感想として

私が本書を読んで最も感銘を受けたのは、読書に対する新しい視点の提示です。

これまで読書について書かれた本の多くは、「いかに効率よく読むか」「どうすれば記憧に残るか」といった、いわば技術的なアプローチに終始していました。

しかし本書は、そうした表面的なテクニックではなく、読書の本質に迫ろうとしています。

「13歳の感性」という切り口は、読者である私たちに忘れかけていた大切なものを思い出させてくれます。

図書館で感じた静寂の空気、新しい本の匂い、物語の世界に没入していった瞬間—こうした原体験を思い出すことで、読書本来の楽しさを取り戻せるという著者の主張には、深い説得力があります。

また、「本の奴隷」という概念提起は、現代人の読書に対する過度なプレッシャーを見事に言語化していると感じました。

確かに私たち多くの読者は、知らず知らずのうちに本に縛られ、自由な読書を失っていたのかもしれません。

著者の言う「本との理想的な関係」とは、まさに対等な立場で本と向き合い、純粋に楽しむことができる関係なのでしょう。

そして、そのためには13歳の頃の感性を取り戻すことが、最も有効なアプローチなのだと理解できました。

本書を特におススメしたい人

・読書習慣がなかなか定着しない方
・本を読むことにプレッシャーを感じている方
・かつての読書の楽しさを取り戻したい方
・子どもの読書習慣づけに悩む保護者の方
・読書指導に携わる教育者の方


本書とあわせて読みたいおススメの書籍

『読書からはじまる』(長田弘著)
『読書力』(齋藤孝著)
『読書という荒野』(見城徹著)


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本書のまとめ

本書は、現代人の読書の悩みに対して、画期的な解決の視点を提示しています。

著者は、13歳という人生の重要な転換期における読書体験に立ち返ることで、失われた読書の楽しさを取り戻せると説きます。

本を崇高な存在として特別視せず、むしろ対等な関係を築くことで、真の読書の喜びが見出せるという著者の主張は、読書に悩む現代人への力強いメッセージとなっています。

読書の本質を見つめ直し、より自由で豊かな読書生活を実現するためのガイドとして、本書は大きな示唆を与えてくれます。


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