【書評】 できる社長のお金の守り方 オイシイ話はなぜ稼げないのか
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搾取ビジネスの罠に落ちないための知恵:意識高い系も油断大敵!
本書「できる社長のお金の守り方 オイシイ話はなぜ稼げないのか」は、現代社会に蔓延する搾取ビジネスの実態とその対策を明快に解説した一冊です。
著者の服部真和氏は、1000人を超える経営者の新規ビジネス立ち上げを支援してきた経験豊富な行政書士・コンサルタントです。
その豊富な経験から得た洞察を基に、搾取ビジネスの手口と、それに惑わされないための具体的な方法を提示しています。
本書の特筆すべき点は、搾取ビジネスの標的になりやすい人々を「情報弱者」と「意識高い系」の二つに分類し、その共通点を鋭く指摘している点です。
一見正反対に見えるこの二つのタイプが、実は同じ罠に陥りやすいという洞察は非常に興味深いものです。
著者は、「情報弱者」の特徴として、調査不足、疑わない姿勢、偏った情報源、安易な判断を挙げています。
一方で「意識高い系」の特徴として、膨大な勉強量、知識の即時披露、積極的なセミナー参加、強い向上心を指摘しています。
これらの特徴が、どのように搾取ビジネスの罠にはまりやすくなるのかを、著者は丁寧に解説しています。
特に注目すべきは、著者が「裏を取る」ことの重要性を強調している点です。
インターネットやスマートフォンの普及により、誰もが膨大な情報にアクセスできるようになった現代社会。
しかし、その反面で情報の精査能力が低下しているという指摘は、非常に示唆に富んでいます。
著者は、この「裏を取る」能力の低下の原因を、学校教育のあり方にも求めています。
情報量が膨大でなかった時代の指導要領がベースになっているため、現代の情報社会に対応した「調べる」「検討する」「比較分析する」「本質を推察する」といったスキルの育成が不十分だと指摘しています。
本書は単に搾取ビジネスの手口を暴露するだけでなく、読者自身が「裏を取る力」を身につけるための具体的な方法も提示しています。
これは、単なる警告書ではなく、実践的なガイドブックとしての価値を本書に与えています。
さらに、本書の魅力は、著者の豊富な実例と、わかりやすい説明にあります。
1000人を超える経営者との関わりから得た知見が、具体的なエピソードとともに語られることで、読者は搾取ビジネスの実態をより身近に、リアルに感じることができます。
また、本書は単に被害者の立場からだけでなく、搾取ビジネスを行う側の心理や戦略にも踏み込んで解説しています。
これにより、読者は搾取ビジネスの全体像をより深く理解することができ、自身を守るための洞察力を養うことができるでしょう。
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本書を読んだ感想として
本書を読んで最も印象に残ったのは、「意識高い系」が搾取ビジネスの標的になりやすいという指摘です。
一般的に、知識や情報を積極的に求める姿勢は肯定的に捉えられがちですが、それが逆に罠にはまるリスクを高めているという指摘は、非常に新鮮で目から鱗が落ちる思いでした。
特に、「意識高い系」の特徴が「情報弱者」の特徴と重なる部分があるという分析は、非常に興味深いものでした。
例えば、「膨大な勉強量」が「ちゃんと調べていない」ことにつながり、「得た知識をすぐに披露する」傾向が「見聞きしたことを疑わない」態度を生み出すという指摘は、私自身の経験とも重なり、深く納得させられました。
また、本書が「裏を取る」ことの重要性を強調している点も、非常に共感できました。
現代社会では、情報があふれすぎているがゆえに、逆に一つの情報源を鵜呑みにしてしまいがちです。
しかし、著者が指摘するように、「メディアの皮を被った搾取ビジネス」や「専門家の皮を被った搾取ビジネス」が存在する以上、情報の精査は不可欠です。
本書を読んで、私自身も自分の情報収集や判断のプロセスを見直す必要性を強く感じました。
特に、「複数箇所から情報を得て、比較検討する」という基本的でありながら、ついおろそかになりがちな姿勢の重要性を再認識しました。
さらに、本書が学校教育の問題点にも言及している点は、非常に興味深く感じました。
確かに、私たちが受けてきた教育は、現代の情報社会に十分対応できているとは言えません。
「調べる」「検討する」「比較分析する」「本質を推察する」といったスキルの重要性を、改めて認識させられました。
本書は、単に搾取ビジネスの手口を暴露するだけでなく、読者自身が「裏を取る力」を身につけるための具体的な方法も提示している点が素晴らしいと感じました。
これにより、本書は単なる警告書ではなく、実践的なガイドブックとしての価値を持っています。
読者の皆さんも、本書を通じて自身の情報収集や判断のプロセスを見直し、搾取ビジネスに惑わされない力を身につけることができるでしょう。
特に、「意識高い系」を自認する方々には、ぜひ一読をお勧めしたいと思います。
自分の強みが、実は弱点になりうることを認識し、より慎重で賢明な判断ができるようになるはずです。
本書を特におススメしたい人
起業を考えている方や新規ビジネスの立ち上げを検討している経営者
自己啓発や自己成長に興味があり、セミナーやオンラインサロンによく参加する「意識高い系」の方々
投資や資産運用に興味がある方
情報リテラシーを高めたいと考えている学生や社会人
マーケティングや消費者心理に興味がある方
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本書のまとめ
「できる社長のお金の守り方 オイシイ話はなぜ稼げないのか」は、現代社会に蔓延する搾取ビジネスの実態と、それに惑わされないための具体的な方法を提示した実践的なガイドブックです。
著者の服部真和氏は、豊富な経験を基に、搾取ビジネスの標的になりやすい「情報弱者」と「意識高い系」の特徴を鋭く分析し、両者が意外にも同じ罠に陥りやすいことを指摘しています。
本書の核心は、「裏を取る」ことの重要性を強調している点にあります。情報があふれる現代社会において、情報の精査能力が低下している現状を指摘し、その原因を学校教育のあり方にまで遡って分析しています。
著者は、「調べる」「検討する」「比較分析する」「本質を推察する」といったスキルの重要性を説き、これらを身につけるための具体的な方法を提示しています。
本書は単なる警告書ではなく、読者自身が「裏を取る力」を身につけ、搾取ビジネスに惑わされない力を養うための実践的なガイドとなっています。
起業家や投資家はもちろん、自己啓発に興味がある方、情報リテラシーを高めたい学生や社会人など、幅広い読者にとって価値ある一冊となるでしょう。
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