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コリオリの力
「キャッチボールをした場合、ボールはどういう動きをすると思う?」
夕食時突然聞かれる物理問題。
私は混乱した。
どうも。私は、アラサー既婚OL、精神系の病気持ち、趣味は転職活動とチャット、特技は特になしのネガティブ人間だ。
私の夫はゴリゴリの理系(物理系)の研究者。
日常会話でも物理の方程式を使ってくる。
そんな日常生活を今回書きたいと思う。
冒頭の質問を夕食の時にされた。
いやいや、分かりませんよ。
だいたいキャッチボールなんてしないじゃないですか。
キャッチボールと物理とどんな関係があるんですか。
そう答えると、夫は質問を変えた。
「じゃあ、軍艦で10Km先の敵に大砲を撃ったとするよ。どんな動きをすると思う?」
なぜ故に大砲・・・。
日常に関係ないじゃないですか。
私は余計混乱した。
でもなんとなく、キャッチボールより、知識的に役に立つ感じがした。
なんでも大砲は「コリオリの力」でまっすぐ飛ばないらしい。
では、「コリオリの力」とは何なのか。
コリオリの力とは地球の自転によって引き起こされる力らしい。
例えば北半球で大砲を撃ったとすると、標的よりわずかにずれるとのこと。
(北半球の場合、左右どちらかにずれるかは私には理解ができなかった)
南半球ではその逆の方向になるらしい・・・。
そのため、軌道の計算をして大砲の角度を決めないといけない。
軍艦ではそれを瞬時に計算する人が必要だ。
しかも昔は電卓などなく、そろばんで計算していたそうだ。
ちなみに、狙撃でも同じだ。
1000mを超えた狙撃等の場合はこの力を考慮しなくてはならない。
しかも狙撃も軍艦も対象物は動いている者だろう。
そこも考慮して計算しなくてはならない。
大変難しい力である。
私の脳内はようやっとキャッチボールが何の役に立つのか繋がった。
キャッチボールは弧を描いて飛んでいく。
大砲や狙撃の弾も弧を描いて飛んでいくだろう。
その時にこの力がかかるのだ。
私はしみじみ思った。
日常の何気ないことも、上記のようなことに役に立つのだと。
まさかキャッチボールと大砲、狙撃が結びつくとは普通思いつかない。
普通の人はキャッチボールをする時に、上記のような力を考えながらボールを投げるだろうか。
そんなことはないだろう。
何も考えずにボールを投げるはずだ。
(ちなみに夫には「キャッチボールくらいなら、コリオリの力はかからないと思うけど」と言われた)
自然に過ごしていても、そこには物理の法則があるのだ。
夫の口癖は
「自然界で発生するものは信じるが、人が決めたものは信じない」
である。
自然界に存在するものは変えることはできない。
しかし、人が決めたものは変えることができる。
ちなみに、化学も生物も地学もすべて物理に通じるものがあると感じる。
化学・生物は分解すると原子にたどり着く。
その動きは量子力学に関係する。
また、地学などの気象の現象も、先ほどのコリオリの力に関係してくる。
個人的には「すべての道はローマに通ず」ではなく、「すべての自然現象は物理に通ず」ということだと思った。
これからも、夫の話に耳を傾けて、いろいろと勉強していきたいと思う。