真下玉女

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絵画教室のご案内

この度大阪箕面のアトリエを解放して絵画教室を開くことになりました。絵画制作に興味のある方、お気軽にご連絡ください。 対象 こども(幼児~高校生)、成人(女性限定) ●年会費¥3000- ●月謝¥5000- ●体験コース¥800- ●毎週火曜日 昼の部/15時~17時 夜の部/17時~20時 デッサン、油絵、水彩、木炭、クレヨン画など (こども教室では工作も行います。) ※アトリエには猫がいます。アレルギーをお持ち方はご注意ください。 場所 大阪府箕面市箕面4丁目

    • 不遜さについて

      抱きがちな不遜な誤解がいくつかあって、例えば完全なものを作り得るという誤解。作り上げられたものが完全であるという誤解(これは観者にもよくみられる誤解だけど、描いている人間も何故か散々失敗し続けているはずなのにそう思っている人がいる。理性の力を信じる西洋の影響か、全てがコントロール可能なもので、それによって絵画全体を理性的に制圧し、完全にできる。というような。しかしその場合制御できないものがどうされるかというと無いものや邪魔ものとして排斥されるので、筆が進むごとに自然から離れ、

      • 思考の断片2

        イタリアのピサで聴いた牧師の発声がずっと頭にある 土着的で、何の形も成していない単音の恐ろしく豊かな響き。個体と空間を分ける概念の存在する前、全体と個がピッタリと隙間なく交わっているあの状態が人が知るものの形のように思われる。 何にも引き裂かれる前。

        • With the hustle and bustle of Golden Week and the world

          On my way back from sketching in Takimichi, I learned from social networking sites that a student demonstration calling for anti-genocide at U.S. University was suppressed by police force. It was the first day of Golden Week. The waterfall

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        絵画教室のご案内

          ゴールデンウィークの喧騒と世界の喧騒と

          滝道でのスケッチの帰り、SNSで流れてきた情報で、米大で行われた反ジェノサイドを訴る学生デモが警察公権力によって武力制圧されたことを知った。 ゴールデンウィークの初日。滝道は通常より人が多く出店も増えて賑やかだったが、新緑に心と身体を伸ばして筆をとれば、自然の音は存外うるさくて人の声は溶けて消えた。時折スケッチをする後ろに回り込んで見る人もいるが、揺れる木が気配まで溶かしてしまう。 頭の中から色んな音や考え、情報が消えていくのと同時に画面と意識が滑らかに繋がり出すのを感じる。

          ゴールデンウィークの喧騒と世界の喧騒と

          思考の断片

          ずっと完全な美を夢想してはへこたれてきた。 しかし今、ひとつのひらめきに胸が躍る。 本当は、完全さや正しさは美とは何の関わりもないのではあるまいか。 いや、違う。 あやまりを孕んだ存在こそが、そしてそのあやまりが、存在を完全に正しく美しいものへと補完するのではあるまいか。

          思考の断片

          提出しなければならないプリントをくしゃくしゃにせずに持って帰れたことがない

          提出しなければならないプリントをくしゃくしゃにせずに持って帰れたことがない。ちゃんと母親に渡し期限以内に出すことはもっと難しかった。机の中でくしゃくしゃになった宿題のプリントを握ってもっとくしゃくしゃにしながらそんなものは知りませんという顔で乗り切ろうとしたことは数知れない。いっそ本当に知らなければもっと堂々としていたのだろうけれど、みんなが出すプリントにはいつも見覚えがあり、いつ先生や同級生に「ほんまは覚えてるやろ」と言われるか気が気ではなかった。みんなが順番に同じノートや

          提出しなければならないプリントをくしゃくしゃにせずに持って帰れたことがない

          Drawing People

          I have a model whom I have known for a little while. I first started with her when I painted her for an undergraduate project, and I asked her to pose for both my graduation project and my graduate project. Even after I left the university,

          Drawing People

          人を描くこと

          少し長い付き合いになるモデルさんがいる。大学の学部時代課題で描いたのが始まりで、卒業制作も院の修了制作も彼女にポーズをお願いした。大学を出てからも定期的に大阪まで来てもらっていて、私が描く他人は今も9割が彼女だ。(たまに家族や同居人をスケッチしたりはするが) 私が他人を描くとき、側にはいつも彼女がいて、彼女を通して私は人を見、知り、人を描くことを学び、考えてきた。人と生きる喜びを、人と生きたいという希望を繋いでくれたのも彼女だと思っている。 人を描くというのはとても危険なこ

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          機知か驕か

          モイ(飼猫)が冷蔵庫の上に登るようになった。興奮気味に勇ましく見下ろしてくる瞳を見て私は思い出す。中学の時の教頭(あだ名はチョコボール)が屋上に登っていくヤンキーを見ながら言った「ほら見てみ。アホと煙は上に上がるんやで」という言葉を。ふと、彼らは今でも何処かに登っているんだろうかと考えた。 いや、でもこの言葉の本来の意味は、おだてられてのぼせ上がるような馬鹿は地位や名誉を求めて馬鹿な役職に上がっていくという意味だった筈だ。 そう考えればこの言葉を言った教頭という役職こそなかな

          機知か驕か