純情キャリコ

考えたことやメモ、創作物についてなどの置き場所にしたいです。女の子たちと制服と肉とうす…

純情キャリコ

考えたことやメモ、創作物についてなどの置き場所にしたいです。女の子たちと制服と肉とうす甘いものと煩悩が好きで、時々同人誌(Zine)をつくったりしています。

マガジン

  • 私と推しと彼と解釈違いの恋

    短編小説「私と推しと彼と解釈違い」のまとめです。 アイドル現場で知り合って彼氏と彼女になった私たちが、メイドカフェとコンカフェでそれぞれ次の推しに出会って、「推す」ということの解釈の溝に気づいてしまう。始まってそして終わる恋。全体的にめんどくさい系、そういう話です。

  • パニエを履いて働く女の子たちの短編小説あれこれ

    自作短編小説のまとめです。百合表現、アンハッピーエンド作品を含みます。

最近の記事

【小説】持続可能なスコーン

 ずっと続けられることがしたかった。できたら死ぬまで。なんでもいいから、辛くなく続けていけるようなことがしたかったんですよね。それがきっかけで、最初はなんでもよかったんです。  そう答えたら、どうなるでしょうか。いえ、答えませんけど。だって、ちょっと夢がないですものね。 ◆  「ええ…『メイドさんになったきっかけ』なんて、改まって考えると……。なんででしょう? 気づいたら、ですかね?」  あご先。軽く口角を上げた唇の下を、人差し指の第一関節で押し上げます。このくぼみを、人

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    • コンセプトガールズ文芸誌(仮)壁打ち

      ※本エントリは別ページで書いている「コンセプトガールズ文芸誌」の企画を整理したりまとめていくための流動的壁打ちメモになります。内容はここにある時点は予告なく変更・削除・追記されます、という性質のものなのでゆるく見てください〜〜(2024.1.11現在) (2024.2.9 18時更新)今晩公開したく要項をまとめました。とりあえず思いつくことはだいたい書いた…と思う。一旦こっちにあげて確認しようかなと↓ ・・・・・・ はじめましての方もそうでない方も、本企画を気にかけてくださ

      • 文芸誌「コンセプトガールズ(仮)」

        コンカフェ、メイドカフェ、その他何かの「コンセプト」の下にいる女の子たちと、その周辺の人々による何か。 モットーは「本当のことはフィクションの中に置けばいい」。 小説、詩、漫画など? イラスト、写真も含めてもいいですね。 そんな創作表現を中心にした雑誌イメージの企画をやってみたいと思っています。 告知もろもろのためのアカウントを分けました。 こちらからどうぞ。 https://note.com/cgb

        • 本当のことを書くのは難しい

          こんにちは。 家が燃えた話の続きをぼちぼち書いていきたいと思っているのですが、改めて今回気づいたことが驚きだったので先に書きますね。 どうやら自分は「本当のこと」を書くのが自分で思っていたよりずっと苦手だったようです。自分でもわかるようで絶妙に意味がわからない。 火事のことを書くにあたって最初に思ったのは、状況、事実、感情など、なるべく事実ベースで率直に書き残したい、ということでした。こうやって書くと構えた感じになりますが、思った時の感情としては、「驚くようなことが現実に起

        【小説】持続可能なスコーン

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        • 私と推しと彼と解釈違いの恋
          5本
        • パニエを履いて働く女の子たちの短編小説あれこれ
          2本

        記事

          ある夜、気がついたら自宅が燃えていて、無事に逃げ出すことはできたが家はそのまま全焼してしまった

          え? って感じですが、本当の話です。 どういうテンションで書いたらいいのかわからないものですね…。 3月に地震と停電があった日の深夜なので、もう1ヶ月以上前になります。先に書いておくと、火事の原因はしばらく使っていなかった家電のショート(なぜショートに至ったかは不明)で、事件性はないそうです。 その日、停電してるな〜と思いながら寝室の布団の中でスマホを眺めていて、しばらくすると電気が復旧したことに気付きました。(習慣で何も考えずに充電ケーブルに繋いでいたスマホが、電気が復

          ある夜、気がついたら自宅が燃えていて、無事に逃げ出すことはできたが家はそのまま全焼してしまった

          【小説】私と推しと彼と解釈違い⑤(おわり)

          「あー、まぁ言ってることはわかるけど」 「わかる?」 「まぁ、日本語としてはわかる。でも、全部に共感はできないかなー」 「…そっかぁ」  アイドル現場でもメイドカフェでもコンカフェでもない。2人で近所でお茶を飲むなんて、久しぶりだ。モーニングが有名なチェーン店のボックス席で、この前まきろんと話した、自分なりの「推しについて」の意見を彼に伝えた。まきろんには脅かされたけど、ずっと現場で見てきた彼なら、ちゃんと、丁寧に、心を込めて話せば、どこかでわかってもらえると思ったから。 「

          【小説】私と推しと彼と解釈違い⑤(おわり)

          ③をとばして④を公開していました…

          ③をとばして④を公開していました…

          【小説】私と推しと彼と解釈違い③

          「はじめまして~! もいかフェアリーです!」  彼が連れて行ってくれたお店は、私がよく行ってた“メイドカフェ”とは全然違う世界だった。 「お嬢様の冒険者様ってあんまりいないから、嬉しいです~。ひゃ~、なんか綺麗なお嬢様で緊張しちゃう」 「彼女、普段から1人でメイドカフェとかガンガン行ってるから、全然大丈夫だよ」 「うわ、出た“俺のカノジョ”マウント! うちリア充禁止なんで、罰ドリンクいただきますね!!」 「そんなんなくても出すから、どうぞ飲んで。今日は彼女にここの楽しさ伝えた

          【小説】私と推しと彼と解釈違い③

          【小説】私と推しと彼と解釈違い④

          「え~、亜紀てんはそれでいいわけ?」 「それでいいって…いいつもり、だけど」  そう、小さな違和感。それは、ヲタとしてじゃなく、彼女としての嫉妬…だよね、やだ私恥ずかしー。そんな風に女子トークのネタにした、つもりだった。メイドカフェのお嬢様友達のまきろんは、いつもフリルがわしゃわしゃした可愛いワンピース姿で、私の他の友達にはいないタイプ。可愛い声で結構バッサリ毒舌なところも、他の友達とは違うから、私もなんでも気楽に話せちゃう。 「彼氏と彼女の話って言われるとよくわかんないけど

          【小説】私と推しと彼と解釈違い④

          【小説】私と推しと彼と解釈違い②

           今思えば、最初の最初のきっかけは、私だった。  共通の1推しが、メイドカフェにゲスト出勤するイベントがあって、当然予約して行って、チェキ撮って、予約コースのあんまり高くないシャンパン飲んで。メイドさんはみんな可愛いし、駅からも近くて、ピンクで清潔感があって可愛い空間で、ゆっくり座って推しと話せたり、ごはん食べたり、ステージ見たりできるのって、楽しい! って完全に感動しちゃって。それまでよく行ってたライブハウスは…ライブは楽しいけど、暗いし混んでるし、夏とか色々キツイ時もあっ

          【小説】私と推しと彼と解釈違い②

          【小説】私と推しと彼と解釈違い①

            気持ちのいい秋晴れの日だった。だからなんで、よりによってこんな日に、ってあの時は思ったけど。今思えば、それでよかったような気もする。例えば雨の寒い日に、あの別れのことを思い出してしまうとしたら、嫌すぎる。 ・・・ 「あのね、もう、無理みたい」 「えっ、何が」 「…別れ、たい」 「はぁぁあ? 何それ、なんで」 「……解釈が、違う。しかも、ひろくんの解釈が、私には無理なやつなの」  驚いた顔の彼の後ろ、大きな窓の外は気持ちのいい晴天。  言っちゃった。  まだ言うつもりじ

          【小説】私と推しと彼と解釈違い①

          【コンカフェ小説】推し被り殲滅

          「別にあたしだって、同担拒否の人完全NGってわけじゃないけど、でもさー」 ちょっと大きくなった真希ちゃんの声が、急に耳に入ってきた。営業前の店内。照明の落ちたすみっこのソファ。それぞれ適当に自分のことをやってるダラダラした時間。強めのワードに興味をひかれたけど、首を突っ込む気にもなれなくて、でも、気になる。なんとなくSNSをチェックしてるだけなんで、私。って風に見えるように、顔の角度はあんまり変えないように、さりげなーくさりげなーく様子をうかがう。 「あー、ねー」  声

          【コンカフェ小説】推し被り殲滅

          コンカフェ小説「おやすみセカイ」

          かわいいって、会いたいって、好きだって、推せるって、言われたい。 本当は、触りたいとか、キスしたいとか、そういう風に思われるのも別に嫌じゃないけど、でも、そういうことが簡単にできるとか、そういうことを簡単に言っていいとか、そういう風に扱われるのは、嫌。なんか、普通にイヤ。ちょっと距離のある感じ、手が届かない子みたいに思って。そしたら、頑張れる。安心して…優しくできる。            ◆ <みんな、おやすみセカイ> 画面の中、小さな送信マークを、つっと押す。ベ

          コンカフェ小説「おやすみセカイ」

          高級食パン食べくらべマトリクス

          専門店の食パンを食べ比べてつくった(個人の感想)分類表です。 素材の良さを感じる、シックなおいしさの<あじわい> はやりのふんわり柔らか食感「生」タイプ<ふんわり> お手ごろでスペシャルな、日常バージョンアップのおいしさ<しっかり> もちろんみんな違ってみんなおいしいのが前提ですが(!)、いろいろ食べていると大きく3属性かな…?と思ったので、同じ属性で食べ進んでいきたい、ベクトルの違う味を食べてみたい、なんて時に少しでもお役に立ったら嬉しいです。

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          食パンTシャツ

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          自己紹介と試される自意識

          はじめまして。 趣味で同人誌を作ったりしている、サークル純情キャリコです。 サークル名はあるのですが、自分のペンネームが今決まっていません。(正確に言うと、変更しようと思ってそのまま思いつかずにいます)新しいペンネームが決まったら…とずっと後回しにしてきたことがいくつかあって、noteのような場所に文章を書くこともそのひとつでした。 そのうち…と思ってそのままにしておくことはあまり好きではないので、とりあえず始めてみた方が気持ちがいいかな、と思ってアカウントを作りました。公

          自己紹介と試される自意識