もっとも長い余韻のアメリカワイン !?
BLICの“L”、Length。余韻は、ワインに限らずとも、満足感を高揚させます。
「ワインの帝王 ロバート・パーカー (エリン・マッコイ著)」に、大変興味深い以下の記載がありました。
最長記録をしめしたワインは何だったのか、アメリカワインではないのか…など気になり、調べてみることにしました。
対象は、パーカーが満点をつけたアメリカワイン226本としました (Wine Advocate)。
その結果、期待を上回る事実がわかりました。
70秒どころか、フィニッシュが「Endless」であるという評価が以下の2本に対して与えられていたのです。
1) シネクアノン
2005 Sine Qua Non • The 17th Nail In My Cranium Eleven Confessions Vineyard
ちなみにこのワイン、先週wine-searcherで「世界一のシラー」のひとつとして紹介されていました。
2) シュレーダー
2008 Schrader Cellars • Cabernet Sauvignon Old Sparky Beckstoffer To Kalon Vineyard
Schrader Old Sparkyについては以前以下の記事でご紹介しました。
ドラゴンラベルのマグナムボトルです。
なお、余韻が60秒をこえるワインは20本弱ありました。そのうち、Sine Qua Non、Harlan Estate、Colgin、Vérité、Kapcsandy Familyについては各々数本が60秒以上の余韻があると評価されていました。
余韻は長ければいいというものではないかもしれませんし、BLICの “L” だけでワインを評価することはできません。一方で、ゲーム感覚で余韻を測りながらワインを愉しむのもおもしろいかもしれないと思いました。数値はお互いが理解しやすいツールですね。
Happy Holidays!
(Photo by Rafael Barquero on Unsplash)