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カルトワインに共通すること

カルトワインのオーナーたちは、ワインに付加価値をつけるため、さまざまな工夫を行っています。
まず、シンプル性とファッション性の追求。
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ラベルもわかりやすく、銘柄名、生産者名、ヴィンテージなどが、シンプルに書かれています。一方で、デザインは非常に凝っており、いずれも個性的で印象に残るものばかりです。
渡辺順子著『日本のロマネ・コンティはなぜ「まずい」のか』より

これまでの記事で11つのカルトワインをご紹介しました。

外見に注目したいと思います。
これらすごいワインに共通することは何でしょうか。

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以下の点に気づきます。

1. ラベルのデザインがシンプルであること
2. ラベルに使用している色が数色であること
3. ラベルの紙質が良いこと
4. キャップシールのほとんどが赤か黒あるいはない場合もあること

一行にするならば、

良質なラベルに描かれるデザインやキャップシールは、色数も含めてシンプルで美しい

となるでしょうか。

一流の方々がこだわりをもって外見までつくりあげている。

凝縮感や熟した果実味、BLIC… 。
完璧な球体を目指した中身は一流の方々によってつくられますが、カルトワインの条件である高い「人気」には、さらに上述の外見の法則 (?!) が影響しているような気がしてなりません。

これらもよきストーリーとなって伝わっていき、多くの人々を魅了していくのだと考えさせられるのです。

すごいワインになればなるほど、すぐに飲まれることはない。中身を想像しながらたのしみに保管する方がメインになる。
だとすれば、もはや中身と同じくらい外見にこだわりをもつのは自然と言えるでしょう。

ちなみに、各々ワイナリーのホームページにも “法則” が感ぜられます。

カルトワインは、ワインを超えた「究極のワイン」と言えるのかもしれません。

(Photo by Stephen Leonardi on Unsplash)

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