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グルテン盛りー!12時間で巡る讃岐うどん店+映えスポットの覚え書き(時間割付き)

うどんの感想でよく聞く「ツルツルシコシコした麺」の「ツルツルシコシコ」ってよぉ〜、「ツルツル」ってのは分かる。すげーよく分かる。艶があって滑らかってことが文字からイメージできるからな。だが「シコシコ」って部分はどういうことだ?ググッたら<検索結果に露骨な表現が含まれることがあります>の注意表示がでるぐらい、別の使い方が市民権を得ているだろうがよォオオォーーッ!

しこ‐しこ
① ぬかるんでいるさまを表わす語。
② むやみにするさま、ためらわずやたらに行なうさまを表わす語
③ 弾力があって、噛(か)むと歯ごたえのあるさまを表わす語
④ 持続的に、じみな活動をするさまを表わす語

精選版 日本国語大辞典

観光もしながら12時間で何軒はしごできるか?

地元民によると、うどん県こと香川県はコンビニよりうどん屋の方が多いらしく(※)、人口あたりの店舗数では全国1位を誇るそう。本場の味をできるだけ多く楽しみたい、話題の観光地にも行ってみたい。そんな欲張りなリクエストを叶えるプランを讃岐うどん初心者が、地元民のアドバイスも参考に考え実践してみました。
※コンビニは408店で全国40位(『都道府県データランキング』より)、うどん屋は一説によると900店を超えるのだとか。

以下が今回の旅の条件です。もし参考にされる際は、ご注意ください。
・2022年3月初旬の金曜日
・高松市内に宿泊中
・移動手段は車
・丸亀猪熊弦一郎美術館/豊稔ダム/高屋神社/父母ケ浜の4スポットを観光
・19時には帰路(香川県→関西方面)につく

6:30  手打十段 うどんバカ一代(高松市)

『釜バター』が名物の人気店は、朝6時から開いているのが嬉しい。宿泊ホテルの徒歩圏だったので3日連続で通ったところ、地元民らしき人たちの多くは『かけ』を頼んでいたので、そういうことなんだと思います。名物も食べましたが、私も『かけ』が一番でした。

8:30  がもううどん(坂出市)

一度ホテルに戻り準備を整え、8時半の開店をめざして出発。麺も出汁も、とにかく優しい。美味い!というよりホッとする、また食べたくなる素朴さがいい。

9:00  手打ちうどん たむら(綾川町)

麺もネギも太目で不揃い。だが、それがいい。モッチリしたコシのある麺には、うどんを食べている快感が。注文も受け取りも支払いも厨房内で行う、珍しい体験ができる。

9:30  山越うどん(坂出市)

『釜玉』発祥の店だとか。ムニュムニュした、よく伸びる麺が美味い。ただ、『たむら』のインパクトの後だからか、好みの問題なのか、“名物に美味いものなし”の言葉が浮かんだ。『バカ一代』の釜バターもそれほどだったので、たぶん好みの問題ですね。

10:15  谷川米穀店(まんのう町)

こちらこそ本当に“山越え”する必要あり。「キンキンに冷えてやがる〜!」と、つい声が漏れるビシッと仕上がったツヤツヤ細マッチョな麺と青唐辛子の佃煮(?)のコンボに痺れること確実。小サイズを選んだことを後悔した。開店前から10組ほどの待機あり、1回転目にはギリ入店できず。

11:45  日の出製麺所(坂出市)

昼1時間のみ営業かつ先着100食のみ香川県産小麦「さぬきの夢」を使った麺が食べられる。店員さんによると、通常のブレンド小麦より柔らかいそうですが「柔よく剛を制す」な、滑らかな弾力ある細麺で超絶美味。平日にも関わらず、駐車場待ちが出るぐらいの行列でした。

12:30  観光『丸亀市猪熊弦一郎美術館』

不勉強で恥ずかしいのですが、通り道にある美術館という理由だけで立ち寄ったところ作品も建物も好みすぎた。地下駐車場が1時間無料なので、外観だけでも見に行って欲しい。

14:10  麺処 綿谷(丸亀市)

地元民に教えてもらった店。美術館で時間を忘れ、ラストオーダーに間に合わない痛恨のミス。

14:40  山下うどん(善通寺市)

四角が立った太い麺は筋肉のようにボコボコと隆起もしており、ハードグミのような歯応え噛みごたえ。出汁も塩味と風味が強めで、「ワイルドだろぉ〜」な印象。

15:30  観光『豊稔池堰堤』

地元民に教えてもらった観光スポット。麓から見上げることができる聳り立つ壁は、レンガ石の雰囲気もあって“ウォール・カガワ”。

16:30  観光『高屋神社』

地元民に教えてもらった観光スポットその②。標高404mの山頂に本宮と鳥居が鎮座する“天空の鳥居”と呼ばれている神社。本宮まで車で向かえますが、車1台分の道幅が5キロほど続くので曜日や時間帯によっては下宮から歩いて登る方が気持ちは楽かも。

17:30  観光『父母ヶ浜』

幾つかある“日本のウユニ塩湖”の一つ。名前の付け方一つで、遊ばれ方/楽しまれ方を変えた好例。オッサン一人で行く場所ではないことを確認してきた。

18:15  『手打ちうどん つるや』

20時まで開いているのが旅行者にはありがたい。店内は広く、テーブル席から座敷席まである。おでん、天ぷら、ご飯ものまであり、家族づれも多かったことから観音寺のファミレスなのかもしれない。

うまい!うまい!うまい!

以上、12時間でうどん屋8軒+観光地4ヶ所を巡りました。

上述の『綿屋』の他にも『なかむら』『長田 in 香の香』にも立ち寄りたかった。『バカ一代』を開店と同時に攻めれば、7時から開いている栗林公園近くの『松下製麺所』もハシゴできそうですし、観光地を絞ればあと2〜3軒は増やせると思います。でも、『丸亀市猪熊弦一郎美術館』は、外観だけでも見てほしい(2回目)。

ここまで書いておきながらですが、たぶん目についたお店にふらっと入っても、ハズさないのではないでしょうか。それぐらい、どの店も美味しかったし、何よりも安いからダメージも少ないし。


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