駅から徒歩5分は重要？

12年ほど前に一戸建ての主人となった。土地探しからはじまり、土地に合わせた間取りを考えるのに模型も作った。木部塗装など手伝える部分は積極的に関わり、遂に完成した家付きガレージ住宅。言うまでもなくガレージ付き住宅ではなく、あくまでも家付きガレージであることが大事。

弟家族との２世帯住宅
１００坪の傾斜地
埼玉県春日部市のはずれで最寄り駅から1.4km（徒歩15分）
大きなガレージ

いわゆる世間的なコスパとはかけ離れ、もし売りに出しても買いたいと思う人は限られるだろう。だから資産価値なんてのはないと思っている。
しかし「コスパが悪い家なのか？」の問いに、私が答えるならNOだ。自分や共に暮らす妻、弟家族が幸せに暮らしているのだからコストに見合っていないわけがない。リターンは十二分である。

今なら自信をもって「私のモノサシで測るならコスパ最高！」と答えられる。

しかし、そんな私でも４年間の土地探しの際に「駅から徒歩〇〇分」と当たり前に書いてある土地のスペックに惑わされそうになった。大きなガレージが欲しいと動き出したプロジェクトにとって、駅から近いかなんてのは優先度からしたらかなり低いはず。それでも、土地情報を見るたびに出てくる「駅から徒歩〇〇分」を見ているうちに、それが重要なことのように刷り込まれていった。

だからもしいろいろ迷っている人がいたら問いたい。
「あなたが大事に大事に奥底にしまっているそれって本当に大事なことですか？何よりも優先することですか？」