「バック初めて」って言えないまま焦らされて泣かされてイかされちゃった話
「ベッドに手、ついて」
朝陽は言われた通り、自室の低いベッドに両手をつく。裸のお尻が上を向いてしまって、ぽっと顔が熱くなる。後ろにいる大塚さんからは、恥ずかしいところが丸見えのはずだ。
「明るいから、よく見えるな…もうこんなに濡らして。朝陽は、バック好きなのか?」
後ろからされたことなくて…と、言えずにいると、裸の大塚さんが、朝陽のすぐ後ろにくる気配がする。
「…ひぁあっ」
次の瞬間、大塚さんの舌が、朝陽の恥ずかしい溝を舐めあげる。
「声…、出すなよ」
脚の間で、大塚さんの低い声。
「この部屋、壁薄いだろ。お隣さんに丸聞こえだぞ」
えーっ、聞こえちゃったら恥ずかしすぎる…。隣にはイケメン男子学生が住んでいるのに。
ぺろん、ちろちろちろちろ……。
大塚さんは、一番敏感な陰核を、舌先で的確に刺激してくる。
繊細な舌づかいに、全神経がそこに集中する。と、ちゅちゅっと吸い立ててきて……。
「…っ!!!」
つぷ…。
欲しくて欲しくてヒクつき始めたそこに、今度は深々と、大塚さんの長い指が差し込まれる。
ゆっくり抜き差しされながら、朝陽は必死に唇を噛んで声を抑えた。
*****
大塚さんは、会社の先輩だ。背が高くて仕事ができて、いつもクールで落ち着いていて、大人の男性! って感じで朝陽のど真ん中のタイプ。
いつも遠くから眺めていたのに、今日は夢みたいなことが起きた。
…残務処理していたら、いつの間にかオフィスにいるのは朝陽のほかに大塚さんだけになっていて。
「なんか食って帰る?」
「いいんですか? ぜひ!」
ドキドキしながら2人で入ったのは、落ち着いた感じの居酒屋で。
大塚さんは聞き上手で、緊張していたせいもあるのか、自分のことを調子良く話しているうちに、飲みすぎてしまった。
店を出たとたんフラッとした朝陽を、大塚さんが腕を取って支えてくれる。
「送るよ」と反対の手でタクシーを止め、先に乗り込んでから、手を差し出して朝陽にも乗るように促してくる。
…なんてスムーズ…大人だなぁ…。ここは甘えていいのかな…。
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