終焉と落穂拾い
ボタンをかけちがえたまま、今の案件を離れる事になりました。
閉ざされていた扉を、無理やりこじ開けて中に入ったけれど、すぐに追い出された感じの展開です。
まあそれ自体は色々大人の事情も絡んでいるので仕方が有りませんが、今後の為に何かしら持ち帰りたいと思い、分析フェーズに入っています。
具体的な業務上の問題もあるにはありましたが、それ以上に人間関係の問題が大きいと考えています。
🐾トップダウンのリーダーにも種類がある
昔、鬱になったときのリーダーは「俺が決める、後は勝手にやれ」というタイプで、何回やり直しても相手のピンポイントの要求をかなえるまで駄目だしされた。
今回は同じトップダウンのリーダーと言っても、問題を起こさなければ良いというごく普通の要求なので、問題は相手の心の中にあるマイナスイメージの方だと感じています。
面談のときからその人の行動面、発言面から、諦めの感情しか受け取っていませんでした。
最初は自分に対して何らかのネガティブな要素を感じ取っているのかなと思いましたが、実際には少し違ったようで、同じチームになり直接会話するようになってからそれがはっきりしました。
これまで繰り返し改変が行われたようですが、上層部から介入されて引っ掻き回されただけだったので、自分の会社や上司に対する諦めの感情があり、それと繋がっていると受け取れる発言が数回ありました。
それからは根が深いなと感じて、逃げたい感情が少し生まれました。
🐾年配の人と組んでいた時
自分は人と比べて怒られることに苦痛を感じにくいようです。
思い返せば、色々教えてくれた年配の方からはよく怒鳴られたし、言い返したし、理解できる場合は改善方法を具体的に考えてきました。
傍で見ている人の方がハラハラしていたなんていう話が良く有りました。
一方で同年代や年下の人とは、口論になった事が殆どないなと思い返しました。
🐾興味が無いときの対処を考える必要がある
元々が受け身の性格なので、相手から聞かれれば自分の意見を言うけれど、問われなければ黙っている(あるいは興味がなくて意識が飛んでいる)という事があるように思います。
状況が把握できない時やただ黙って聞いているとき、意味なく作り笑いをして気持ち悪がられた事が多々ありました。
あだ名もにやけてるとか、ヌボーっとしているみたいな意味を持っているものが多かったです。
一方で興味があるものにだけ多動になるので、良く分からない奴という評価もずっとついて回りました。
状況がつかめない、あるいは興味が持てないときにどうやって意識の範囲内に持ってくるかを用意しておいた方が良いかなと考えています。
🐾noteを通じて
noteを通じて色々なタイプの人と関わりが生まれました。
人によってはリアルだけが真実という人もいるけれど、自分にとっては物理的制約の範囲に留まることは自ら視野を狭める行為にしか思えません。
普通に生活して普通の幸せを手にしている人、人よりも早く人よりも遠くへ到達する人、人生にマイナス要素を持って生まれても負けずに頑張っている人、人生のマイナスに負けてしまった人…
全ての人の言葉が自分にとっては学びに繋がっていると感じることで、感謝の気持を理解できつつあるように思います。(今3つの感情を勉強中なのです…感謝、思いやり、誇り)
そんな事を考えながらトイレで鏡を見たとき、これまで自分に対して冷たすぎたかなと感じました…
何も好き好んで炎上中の案件に飛び込まなくても良かったのではないか…
など。色々と反省するところがあります。
🐾落穂拾いに対する思い
農作業で稲刈りは大変だけどそれなりに楽しい作業らしいです。
だけどその後に取りこぼした稲穂が勿体ないから拾う作業があって、それを落穂拾いと言うそうです。
束で収穫できる稲刈りと違い、一本一本拾う作業は骨が折れる割に満足感が低く辛い作業だから農民の中でも下層の人の作業なんだよ…
という話を美術の時間に聞きました。
そしてITプロジェクトでも失敗した案件の問題点を分析して次に活かす作業を落穂拾いと言います。
そんな意味があってこのタイトルを書きました。
写真は5~6年前、神奈川県の田舎に住んでいた頃のものです。
この頃の写真には自然が沢山写っていました… 都会と田舎どっちが良いかな…