1972年リリースのアルバム#8 「Exile on Main St.」
自分のブログで ”1972年リリースのアルバムでRateYourMusicのユーザ評価が高いもの” トップ50を調べてみた。
50年後に世界中のユーザーが振り返っての評価なので、リアルタイムでの評価・評判とはもちろん異なっている。
その1972年のリストのNo.8はローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の「Exile on Main St.」(メイン・ストリートのならず者)。
これも今やロックというカテゴリーでのマスターピース、ストーンズにとっても自他ともに認める最高傑作である。
だけど「ベガーズ・バンケット」、「レット・イット・ブリード」、「スティッキー・フィンガーズ」とコアなロックンロールバンドとしてのストーンズを間近に見てきた当時の人たちには評判が良くなかった。
散漫とか駄作とか言われたい放題。それまでのロックンロールなストーンズのアルバムに必ず入っていたラフでブルージーな部分を引き伸ばしたようなのが「メイン・ストリートのならず者」だったからだろう。今は逆にその部分こそがストーンズの本質だと認識されているから評価が逆になるのも仕方ない。
ミック・ジャガーの言う通り、ポップ以外の音楽が全部詰め込まれたアルバム。アメリカ新大陸の奥地で世界中の音楽がごった混ぜにされたところを、ごッタ混ぜにした張本人のイギリス人たちがすくい上げたと解釈すればいいのかな。
日本盤は英国盤と同じで12枚組のポストカードが付いていたが2枚組は高くてすぐには買えなかったのも思い出だ。
また「メイン・ストリートのならず者」が出た年の年末が、日本では例の幻のストーンズ来日である。
友人の家でお兄さんのレコード棚から「メイン・ストリートのならず者」を引っ張り出して聴こうとしたら、内ジャケットに来なかったストーンズのチケットが挟まっているのを見つけてしまったのはその翌年だったか。
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