魔石禁止&経験値半分でFF6
■縛りルール
・魔石禁止
・経験値0.5倍
・ロフレシュメドウ禁止
【解説】
FF6の解説動画を昔懐かしさから見ていたら、やりたい気持ちが募ってきた。
(↑こういうのね)
ただ、子供の頃にやった記憶からFF6には微妙な点がいくつかあった。一つは、難易度が低すぎること。子供の頃は友達伝いに聞いた「恐竜をバニシュデスで狩ってスリースターズを乱獲して全員でアルテマ」でクリアしたが、それは置いておいても、後半は9999のカンストダメージばかりだった記憶がある。
もう一つは、魔石装備によるレベルアップ時のステータス上昇だ。キャラクターのカスタマイズ性が高い、とも言えるが、「普段は習得したい魔法目当てに魔石を付けて」「レベルアップ直前にステータス上昇目当ての魔石に付け替える」というのが面倒すぎた。そして、たまに魔石の付替えを忘れたままレベルアップしてしまい、悶絶しながらリセットボタンを押すハメになる。
この二点が心理的な足枷となって「遊びたい気持ち」を相殺していたのだが、今回は上記の縛りを導入することでプレイに踏み切った。なお、プレイしたのはSwich版のピクセルリマスターだ。
【良かった点】
・歯ごたえのある難易度
・オリジナルコマンドが引き立つ
・アイテムの重要性を実感
・初期ステ=キャラ個性に注目できる
・ウーマロが強い
【悪かった点】
・マジックマスター戦がクソだるい
・魔法がほぼ使えない
・魔石召喚が使えない
・リルムが死ぬ
■総評
全く問題なし。プレイ感は非常に良い。ザコ戦でも油断すると容赦なく全滅させられるので、モンスター図鑑を調べて、きちんと相手の耐性を把握してのプレイを強いられる。各種オリジナルコマンド、各種アイテムも全て駆使してプレイすることになる。
魔石ボーナスでステータスをカスタマイズしてしまえば、最終的には全員魔力を上げてアルテマを連打するゲームになってしまうが、今回の縛りでは各キャラの初期ステータスが重要で(なにせ初期から一切上がらない!)、魔法もほぼ使えないためオリジナルコマンドを使いこなすことになる。結果、各キャラの個性が輝く。魔石付け替えの手間も省けるので非常に快適に遊べる。
一方で、リレイズなどの補助魔法や、魔石召喚を戦略的に使いたくても使えない。この点はFF6の要素の豊潤さを削いでいた。魔石召喚は全く強くないのだが、こういうイマイチなものまで総動員して強敵に勝ちたいものだ。ケーツハリーとか、マジックマスター戦で使いたかった……。
難易度的には特に序盤、こちらの打ち手が限られてる状況ではレベルの低さがだいぶ厳しい。「クリアできるんかこれ!??」となったこともしばしば。一番苦戦したのは魔列車だろうか……(フェニックスの尾で即死させられることは知らなかった)。
後はマジックマスター。狂信者の塔自体はなんとかなるのだが(属性シールドでラ系魔法3種は習得できるので)、マジックマスターのファイナルアタックのアルテマがどうにもならない。リフレクトリングを装備してMP切れするまで1時間以上放置してから倒したが、すごくダルかった。正直、「ソウルオブサマサを諦める」というのが一番クレバーな解決法なのだが……。
しかし、ここまで縛っても終盤はややヌルい。最終ダンジョンのがれきの塔は推奨レベル-20ほどで挑んだが(パーティー平均Lvは32くらいか)、それでもケフカはゴミのように蹴散らした。ケフカの体力は2倍くらいあっても良かったと思う。
■キャラ評価
リルム:弱い
この縛りでは圧倒的に弱い。まずレベルが低すぎてスケッチもあやつるも全く成功しない。初期ステの魔力の高さも、魔石から魔法を習得できないので意味がない。子供の頃やってた時は魔力特化させてアルテマ砲台にしていたのだが、今回は全く陽の目を見なかった。流石に使いようがない。
カイエン:やや弱い
必殺剣の仕様が変わり、以前よりはマシになったが、それでも火力が低くて弱い。せめて装備品が必殺剣の威力に影響してくれれば「新しい刀を手に入れたから使ってみようかな」となったのだろうが……。後半はほぼカッパとなって過ごした。カイエンがどうこうではなくカッパは強い。
ストラゴス:やや弱い
青魔法にはグランドトラインと歩数ダメージがあるので一定の火力は出せるが、尖った魔法が多く、汎用性という点では微妙。ホワイトウィンドは、この縛りでは貴重な回復要員ではあるが……。
エドガー:普通
序盤は全体混乱化のブラストボイスが強い。低レベルゆえに殴られたら死ぬパーティーにとってブラストボイスは生命線となる。後半はドリルでさえ火力不足。即死が有効な敵にエアアンカーが便利なくらいか。
マッシュ:普通
正直、ほとんど使っていない。子供の頃は使いまくってたので今回は意図的に避けていたところがある。夢幻闘舞を除けば火力は意外と低い。シャドウの手裏剣が強すぎてパッとしない。
ロック:普通
アイテム確保要員としては悪くないが、戦闘力は微妙。投擲武器を両手持ちした時に、ごく一時的に火力役を担える時期がある。ロックと言えばバリアントナイフだが、終盤の他メンバーの火力に比べて特に高いという感じもしない。皆伝の証はセッツァーに取られてしまった。
ウーマロ:やや強い
魔石ボーナスが得られないという致命的な弱点があるが、この縛りでは全員得られないので関係ない。そして、全員がその点で同条件だとウーマロは結構強い。加入初期の火力は目を見張るものがあるし、初期装備のスノーマフラーが優秀で物理防御も属性防御も備えている。終盤では流石に見劣りするが……。
ゴゴ:強い
ウーマロ同様、魔石ボーナスが得られないが関係ない。「あばれる」が使える時点で文句なく強い。
セッツァー:強い
ダメージディーラー。ダイスを手に入れてからはダイス二刀流、イカサマのダイスを手に入れてからは皆伝の証による乱れ打ちダイスで他メンバーとは一線を画する火力を発揮する。もちろん運次第だが……。
コロシアム要員でもあり、魔法を一切使えないため、毎回愚直にダイスを投げてくれる。そして、出目次第で大抵の相手に勝てる。次に紹介するモグよりも火力は高いが、その分、防御面に劣る。
モグ:強い
前半は「踊り」がダメージソースとして機能し、後半は「竜騎士の靴」「飛龍の角」による連続ジャンプで大ダメージを叩き出す。ジャンプ中は攻撃を受けないため、そもそも被ダメージを抑えることができる上に、なんとスノーマフラーが装備できるので殴られても固い。ラスボス戦のスタメンに選ばれる程の隠れた逸材。
セリス:強い
強いというか、セリスにしかできない仕事が多い。ケアルが使えるのがティナとセリスしかいない上に、ヘイストとプロテスが使えるのもセリスだけ。
さらに重要なのがなんとライブラで、ガウの「あばれる」が一度使ったら方向修正できない仕様上、「あばれる」前に相手の弱点属性を把握する必要がある。魔封剣もメテオを防げないなど案外頼りにならないが、ピンポイントでパーティーの生命線になる。
終盤以外のザコ戦では火力不足でパッとしないが、英雄の盾でアルテマを覚えた唯一のキャラだったので、終盤はアルテマ砲台としても活躍した。ミネルバビスチェも優秀。
ティナ:強い
なんと、最強の回復魔法ケアルラ(!)を使える唯一の術師。終盤以外はやはりパッとしないが、ライトブリンガーを装備すると火力面でも化ける。トランス+両手持ちでのライトブリンガーは攻撃で9999ダメージを叩き出し、追加効果のホーリーでも9999ダメージを叩き出す。セッツァーのイカサマのダイス乱れ打ちに唯一対抗できる火力。ミネルバビスチェのおかげで防御力も高い。
シャドウ:強い
常に手裏剣を投げ続ける男。通常攻撃は一切しない。通常攻撃しないため、店売り品のソードブレイカー(回避率+30%)を最後まで装備している。ソードブレイカーの回避に加え、インターセプターの防御、さらに「投げる」コマンドでの透明化や分身で防御力も高い。手裏剣、風魔手裏剣は安定した大火力で、他のキャラがどんな武器を装備して通常攻撃するより強い(ライトブリンガーとダイス系除く)。エドガーのドリルも霞む。
ガウ:超強い
ガウがパーティーにいるかいないかで総合戦力が2~3倍変わる。ガウを抜くことがもはや縛りプレイの域。最序盤からデス相当の即死攻撃が無消費で撃てるし、みんな大好きアスピランスの100万ボルトも異常な火力。3属性魔法のその時点での最上位モンスターだけ把握しておけばとりあえず戦える。
中盤のリトワールビッヘはクエイクが使えるので、「大地の衣」を装備することで味方の回復と敵の攻撃が同時にできて、これがパーティーの生命線となる(大地の衣を盗んだことがロックの最大の仕事だ)。終盤を除き、ずっとケアルしか使えない今回の縛りではクエイクの回復量は圧倒的。
メテオやフレア、歩数ダメージなどの無属性攻撃もあり、相手の防御耐性を選ばずに使うことも可能。最終盤では火力面でライトブリンガーティナやセッツァーに劣ってしまうが、ケアルラ連打役としての仕事もある。ここまで火力が高い上に、防御面ではスノーマフラーが装備可能という壊れっぷり。「あばれる」最強奥義であるロフレシュメドウを封印してなお最強のパーティーメンバー。
ただし、獣ヶ原の仕様も「あばれる」の仕様もめちゃくちゃ面倒くさい。クリア時間は50時間だが、たぶん内10時間は獣ヶ原を歩き回っていた。その分、歩数ダメージが育ったり、英雄の盾に近付いたりしたわけだが……。せめて「あばれる」の順番は50音順にして欲しかった。
■おまけ
一つ気になっていることがあって、長時間、デバフを受けていると謎の獣が現れてデバフを治してくれてたんだけど、あれは何だったんだろう? インターセプターかと思ってたけど、シャドウいなくても発動してたしな……。ゲームが止まらないように用意されたお助けキャラだとは思うが、それはそれとしてあの獣はなんだったんだ?
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