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雑記:右を向いてもキャンセル、左を向いてもキャンセル

 昨日、記事を書いた直後にこれである。

 KADOKAWAは……というか大会社は、意地を張るよりもすぐに腹を見せて事なかれ主義的に処理しようとする。中嶋ちずな先生から得られる利益は大会社KADOKAWAからすればごく僅かであり、それよりも失う(かもしれない)損失に目を向けざるを得ないのだろう。近視眼的に経済合理性だけ考えれば、それは正解なのだろうが、出版社の態度としてあまりに情けない。

 もっとも、われわれの知らない裏面で、作者への殺害予告だとか書店への放火予告だとかがあったのかもしれない。そこまで行かずとも、POPを掲載した書店に対する不買運動や電凸などで業務が阻害され、それに屈したというのは十分にありうる話だ。中嶋ちずな先生の作品自体を守るために、販促物を損切りしたという線も妥当性がある。だが、いずれにせよ表現の自由の脆弱さに私は溜息をつかざるを得ない。

 そして、その影でもう一つのキャンセル騒動が勃発していた。

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