デストイレ以下の無味ホラー(レビュー:『映画としまえん』)
オススメ度:★☆☆☆☆
> 大学生の早希はある日、高校時代に仲の良かった女友達とかつてよく遊びに行った遊園地・としまえんを訪れる。ネットで噂になっていた「としまえんの呪い」があるという古い洋館を見つけた早希たちは、冗談半分で呪いの発動を試してしまう。
以前より、妻から「娘に最初に見せたいホラー映画」と聞いていた作品だ。
これは、今はなき遊園地としまえんをガッツリとフィーチャーしたホラー映画である。としまえんにある洋館(古城の塔)が呪いのトリガーとなっており、同じくとしまえんの名物アトラクションであるメリーゴーランド(日本最古のメリーゴーランド!)が呪いの解除キーとなっている。
主人公たちの女子大生グループは、高校生の頃にグループの女の子の一人をうっすらいじめており、彼女にこの呪いを発動させてしまった。その子は今もとしまえんに囚われており、再訪した彼女たちを一人ずつとしまえんに取り込んでいく……というプロットである。
しかし、とにかく地味な映画だ。映像的にも作劇的にもそれなりに成り立っており、Z級程の安っぽさもなく見れないものではないのだが、ではどこに見どころがあるかと言われると大変に難しい。ほとんどお湯に近いおかゆ……そう、おもゆのような作品である。頑張って見どころを挙げてみると以下のようになるだろうか。
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