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雑記:表現の自由から見た衆院選

 AFEE(エンターテイメント表現の自由の会)が来たる衆院選に向けて立候補者にアンケートを行っている。

 これを見ることで、各候補者が表現規制に対してどのようなスタンスを持っているのかが分かりやすい。

 AFEE副代表である炬燵どらごん氏によるまとめもある。



 これの「良し悪し」の判断基準はあくまでアンケートを元にした「表現規制側か否か」であることにご注意頂きたい。「表現規制=悪い」であり、他の政策などは反映されていない。

 とはいえ、個人的には表現規制側の立候補者は、その時点で私は投票する気はない。一事が万事。科学的エビデンスに基づかず感情論で表現を規制しようとする傾向の人は、他の政策においても同様の判断をするだろうからだ。

 炬燵どらごん氏の評価スペースを聞き、まとめをざっと見ていたことで思ったのは、まず第一に「表現規制派がめちゃくちゃ多い」ということ。「表現規制問題に感心がない」人も多い。

 前者は「普通の常識人」が多いという印象を受けた。


 適当に挙げてみたが、われわれ表現の自由派がまさに警戒しているのが、こういった「常識的な感覚」に支えられた非科学的言説である。子供を出されると感覚的に反論しづらい。こういった子供を盾に取ったような言説をされると、全く信用できないと思う。「世論を踏まえて」でバランスを取っているように見せているが、これは「世論さえ誘導できればエビデンスは関係ない」と言っているのと同義である。


「感心がない」と思われるのは、このような回答だ。立候補者といえど全ての問題に感心を持っているわけではないだろうから、これは仕方がないところがあるが、山田太郎氏や赤松健氏があれだけ票を稼いだと言うのに、未だ票田として強く認識されていないのは残念だ。

 また、そもそも、このアンケートに回答を寄せていない立候補者も多数いることを考えるべきだろう。無回答だった立候補者は感心がないか、強い規制派である可能性が高い。


 なお、注意すべきは、このようなもので、これは設問(1-a)で「どちらともいえない、答えない」にしているので中立的なように見えるがそうではない。共産党は表現規制派だが、その打ち出し方が持って回っていて、「法制定で強権的に規制はしないが、社会の認識を変えていく(許されない雰囲気を作る)」といった方針を取っている。それに則った回答であろう。


 設問(1-a)が「どちらともいえない、答えない」の層にはかなりの温度差がある。梅谷氏はかなりこの問題にコミットしている様子が伺える。明確に規制反対派ではないものの、かなり「お話ができそう」な雰囲気がある。

 米山氏も非常に「らしい」。実際にその現場になれば、おそらく氏なりの認識で是々非々な判断をするのだろう。われわれにリップサービスもしてくれないが、世間の感情論にも軽々には流されないとも思われる。

 また、表現規制派を見ていると、全ての党に分散して存在していることが分かる。かつて表現規制の本丸だった自民党は当然として、以前はそれに対抗していたはずの共産党や立憲民主党にも多い。残念な事実だが、AV新法改正に意欲的な維新や、若者に人気の国民民主党にも規制派はいる。所属政党ではなく、個々人を見て判断する必要があるだろう。


 逆に自民党であっても明確に規制反対派の候補者もいる。やはり人を見て判断しなければならない。


 一方で、中にはものすごい人たちもいてびっくりする。

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 さて、私の選挙区である東京27区だが、この通り、全滅である。

 問題に感心がなさそうな自民党の黒崎氏がもっともマシという惨憺たる状況だ。勘弁して欲しい。


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