回数と質と
仕事は回数 = こなした数がその人の能力を高めるというのは一概に間違っていないと思う。氷河期世代の私は、ブラック企業で3徹とかして、ヘロヘロになりながら体で学んできたところはある。
私が知っている、JTCに勤めているような今の新卒さん達は徹夜なんか絶対しないし、無理なことはさせない。上司からの精神攻撃もないし、定時で帰って自分の趣味とかに時間を使っているのだろうか。
私とは全く違うJTCの新卒さん達を、私は羨ましいと思う一方、ぬるま湯の中にずっと漬からせておいて大丈夫なのか、と本当に思う。
一方、外資系、特にコンサルに入った新卒さん達は泣く泣く資料を作り、徹夜覚悟で夜中仕事をし、上司からガン詰めされている人もいると聞いている。
今は仕事の質が良いと周りから言われる私であるものの、これは仕事の回数 = こなした数や、修羅場を体験した数に比例しているように思う。理不尽な取引先や上司、中には今も上々企業のCEOをやっている人から30歳くらいの時にめちゃくちゃなパワハラを受けたけど、それも今になっては良い経験であり、そういった回数が質に転嫁されていると思っている。
外資系コンサルに入ったような、今厳しい環境に置かれていてがんばっている人は回数を経験し、それが質になっていくのは容易に想像できるけど、先のJTC新卒さんはどうなっていくのだろうか。5年もすれば相当に能力の差ができるし、それが将来の給与、敷いては生活にも直結してくるはず。
私が20代のころに経験した、理不尽な経験はもうしなくても良いと思う。徹夜でフラフラなのに成田の倉庫に車で行ってこいと言われ事故にあって死にそうになったり、そういう無茶苦茶なことはしなくてもいいので、仕事に真剣に向き合って、定時後も勉強し続けるような、そういう自己研鑽をしていかないと、本当に使えない人になってしまうかもしれない。