【昇格試験対策①】インバスケット演習
サラリーマンの方で、昇格のため社内試験がある方は少なくないのではないでしょうか。
自分も昨年度。社内昇格試験があり、その準備に多くの時間を掛けてきたので、要点について共有したい。社内昇格試験は一般的に「人材アセスメント」とも呼ばれ、社外のコンサルタントが第三者的立場で人材の評価を様々な観点から行うものである。
試験内容もいくつかあるが、今回は有名な「インバスケット演習」について紹介する。
試験内容
120分間で15通のメール案件を処理する(コンサル会社により処理時間と処理メール数は異なる)。一見、120分もあれば大丈夫でしょ?何が大変なの?と思うかもしれないが、自分自身が店長や部長という設定で1件1件非常にやっかいな内容が多いのである。例えば、顧客からのクレームや、部下からの異動希望、競合店の出店、なかには売上成績が非常に悪いので現在の課題と今後の方針をレポートせよ、という内容もある。
主な評価項目
では、何をすることが高評価に繋がるのか。評価の観点は多数あるが、一通り終えた身としては大きく3点あると考える。
①メール処理量と処理順
処理量は言うまでもなく、多くの案件数をこなした方が管理スキルが非常に対ことを評価される。また処理順位ついても重要である。案件番号の1から順に処理していくのではなく、最初に全メールの案件を読み込み、重要度と緊急度の両者が高いものから処理していくのだ。
②決断できたか、もしくは部下の具体的行動に繋げられたか
承認・却下・条件付き承認など、明確な決断をメールの中で行うことが大切である。また、仮に決断できない際も、その決断のために必要な情報の収集や、仮説検証など、部下や組織を使って指示を明確に出し、具体的な行動に繋げることが出来たかが評価される。
③根本の問題点とその解決策の提示
メールの文面には現在こういう問題が起きています、もしくはそれが明確に記載されておらず、それを読み取らせることを狙ったメールがある。表面的な問題の解決だけでなく、根本の問題点は何か、その解決のために何を行うのかまで読み解き返信する必要がある。
試験対策準備
2つおすすめしたい。
①インバスケット研究所問題集
90分20通のメール処理がセットになった問題集である。一通り解くことで、自分自身の処理速度を確認することができる。
②インバスケット演習書籍
回答例や評価の着眼点、細かなポイントまで非常にまとまった書籍である。周囲の参加者はこの著者・西山真一さんの対策本を買われている人が多かったと思う。
まだまだ書き足りないこともあるので、後日、他の記事で情報を追加したい。
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