ワインの影響を受けているスペシャルティコーヒー
スペシャルティの今の形を作ったと言っていいジョージハウエルさん(カップオブエクセレンスの創始者の一人)はワインが好きで、他にもスペシャルティコーヒーの業界にはソムリエたちが、様々な助言やコンサルタントみたいなことを行っているようですね。
たぶん、すごいソムリエさんたちなんでしょうが、ビオディナミとかそういう部分はちゃんと理解していない人たちなんだと思います(もちろん概要は知っているはずですが正しく理解をしていない)
ジョージハウエルさんもきっと高級ワインたくさん飲んでいるんでしょうね。でも本質は理解できていないと思います。
そして出来上がったスペシャルティコーヒーの概念や評価方法はそれ自体は間違っていませんし、良く考えられた素晴らしい物だと思いますが、コーヒーの魅力を網羅は出来ていません(全てを包括出来る評価軸なんてないですが)
スペシャルティコーヒーのカッピングフォームなどを見ると、ワインの理解度がどの程度なのかわかってしまいます(いや、敢えての可能性もありますが。誰でも理解できる程度に落とし込んでいるとも)
大事なのは既存のスペシャルティコーヒーの世界は、コーヒーの一つの側面でしかないと認識することだと思います。大部分は網羅出来ているとはいえ、そのはみ出ている部分にも面白さがあります。
僕はどちらかと言うとそのはみ出た部分にフォーカスしています。その中にワインだったら一部の人は理解している大事な要素があります(ワインでも一般的ではない)
コーヒー業界がこの部分に関心を示すのは10年後とかかもしれないですね。
言葉にしづらいので曖昧なことを書いています。結構難しくて、うちのビストロに何年も通っている人には少しづつお話ししていますが、すぐに説明して理解出来る内容ではないです。
小出しにしながらお話して味わってもらってなんとなく言っていることがわかるかな?というレベル(色んなパターンのワインを飲んでもらうのですが、味の違いはわかるけど何故そうなるかはなかなか理解できない)
最初のうちは説明なしで味だけみてもらうのですが、結構みんな驚きます。今まで注視してこなかった部分に注視せざるを得なくなります。
スペシャルティコーヒーはアメリカ主導ですが、アメリカのワインにしろ、クラフトビールにしろ、本当にわかりやすいフレーバー、美味しさを重視しますね。インパクトがあってはっきりしていて、難しく考えずに美味しい。
陰影とか精神性とかそういう部分を追っていません。
まぁ今のままでも美味しいし楽しいし、良い気もしますが、知っちゃうともう戻れなくなるくらい面白い分野なんですけどね。
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