見出し画像

自分軸の作り方#68  モンテッソーリ教育と「アイデアのつくり方」の共通点


YouTuber「てい先生」が面白くて、最近よく視聴している。
就学前の園児さんをターゲットにした保育の話だけれど

これ中高生にも…もっと言えば大人にも
あてはまるよね?ということも、多々ある。

てぃ先生はモンテッソーリ推し。

「モンテッソーリ教育」という教育をご存知だろうか。
 私は 私の友人が義母のこだわりで、ちょっと遠いモンテッソーリ教育の幼稚園に子どもを通園させていたことから その存在を知った。

モンテッソーリ教育は、医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。
「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。歩くことを教えなくても、歩こうとしたり、積極的に環境に関わりながら様々な事柄を吸収していったりする姿は、子ども自身が自立に向かって、成長・発達していこうとする姿のあらわれといえます。この内在する力が存分に発揮できる環境と、自由が保障された中で、子どもは自発的に活動を繰り返しながら成長していきます。

モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。その目的を達成するために、モンテッソーリは子どもを科学的に観察し、そこからえた事実に基づいて独特の体系を持つ教具を開発するなどして教育法を確立していきました。その教育法の確かさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明されています。
(日本モンテッソーリ教育総合研究所HPより)



私も、子供をモンテッソーリ教育の保育園に入れたくて申請をしたが、
そこに入るために育休を1年間伸ばして待機しているというような方が何人もいて、
入ることができなかった。
全国の幼稚園保育園の中でモンテッソーリ教育を行う園は、とても少ない。

モンテッソーリ教育の特徴といえば
こどもの「敏感期」をたいせつにすることだ。

たとえば
赤ちゃんがティッシュを無限に引っ張り出したり
引き出しを開けたり閉めたり開けたり閉めたり
「わわわわ〜危ない、何やってるの〜!」と言いたくなるようなことに、
夢中になることがある。
そういった
「子どもが何かに夢中になって遊ぶ時期」を、「敏感期」として
とても大切にする。


モンテッソーリ教育の幼稚園・保育園では、
一日中みんなが同じ何かをするのではなく、

「何をしたいか」毎日、自由に子どもに選んでもらい、
それを「おしごと」と呼び
準備から後片付けまで責任を持って行えるよう導く。



興味のあることを、満足するまでやることで
子どもは達成感を得られるし、

自己決定したことなので
できないことにぶつかったとき
自分で考え工夫する力が育まれる。
集中力を高め、
想像力を豊かにし、作業の中で指先の巧緻性を育てるなどの効果がある。

子どもの興味を引き出し、かつ安全な教材がたくさん準備してあり
その教材を選んだ子どもは、終了時間までに片づけをする。

満足するまで何日でも、
その教材を使ってOKだ。

子どもの「敏感期」
その時大人は、なるべく話しかけずに、そっと見守るようにする。


ある女の子は、幼稚園のちいさな絨毯を片付けるのに
うまく巻けなかった。
先生が巻くのを手伝って いったん片付けたのだが

その女の子は
もう一度出してきて、何度も広げては巻き直し、広げては巻き直し
自分の納得いく形に巻くことができた時に
「見て!」と先生に満足げに教えてくれたそう。

すごく素敵な教育方法だと思う。

独り言を言いながら 何かを繰り返したり
没頭している様子は、
大人が見ていると
何やってるの?
時間がないのに
早く片付けてほしいのに・・・と
心配になることもあるけれど
本人としては、自分の能力を磨いている、大切な時。

「自分で考えて、工夫して行動できる子になってほしい」と願うなら
敏感期を大切に、できるだけ見守ってもらいたいな、と思う。

アメリカやヨーロッパでは、
モンテッソーリ教育を行うのは幼児期だけでなく、小学校から大学まである。

自分で選び、最後までやり遂げる責任と、自由。

シングルタスクタイプの子どもにぴったりのこの教育、
日本の教育の中にも是非取り入れてほしいと願っている。


そういえば テニスの杉山愛さんは 幼いころ
靴ひもを結ぶのにすごく時間がかかったけれど
「早くしなさい」と言われたことがなく
そっと待っていてくれる母親だった、と語っていた。

私の子育てを振り返ると
モンテッソーリ教育を知ってはいたけれど
気持ちに余裕がなく
塾の宿題もこなさないといけないと思って必死で
子どもが夢中になってやっている遊びをよく中断し

「早く片付けなさい」「先に 宿題やるよ!」と
言ってしまっていたなあ・・・と
すごく反省している。

親の気持ちに余裕があることって、
本当に大事だと思う。



それから「敏感期」って、
大人にもあるよね?と思っている。

私自身、シングルタスクな人間なので特にそうかもしれないけれど。

自分のやりたいことがあると、
そのことが気になって仕方ない。

気づけばそのことを考えていて、時間を見つけては試してみて、
うまくいかなければ うまくいく方法を考え

よりよい方法はないかと どんどん調べたくなる。
深掘りしたくなる。

そして、それまでに得た知識と、新たに得た知識が結びつくような
「ひらめき」が突如、現れる。


広告関係の仕事をしている人がおススメしていたので読んでみた
「アイデアのつくり方」という本を読んだときに、
「これは大人の敏感期のことだな!」と感じた。

すごくページ数が少ないのだけれど、
内容はすごく本質をついていて面白い。


 アイデアというものは、ある日突然天から降りてくるものではなく
自分の興味のあることを
考えて、調べて いろいろ試して
その結果、それまで得たたくさんの情報が結びつき
生まれるものだと教えてくれる。

ニュートンが ただリンゴをぼーっと眺めていた時に
万有引力を発見したのではなく、

ずーっとそのことを考えていたからこそ、
リンゴが落ちた時にヒラメキを得たのだということを。


アイデアが浮かんだ時の 高揚感。


私にとってはポリヴェーガル理論の本を読んだ時。
今までわからなくてモヤモヤしていた霧が晴れたような気分になり
喜びが湧いてきて
子どもとの関わりが、すごく楽しくなった。


子どもたちが こんなワクワクした気持ちで 何かを学ぶことができたら
すごく幸せだろうなあ。

そんな子どものワクワク感を、
全力で応援する大人でありたいな、と思う。


***************

お知らせ
6/5(土)10:00 MamaCafeオンラインを開催します。


小中高校生を子育て中で

子どもの考えてることがわからない
反抗的で困る
全然勉強しなくて困る
色々と心配・・・
そんな、ママさんたちと、お互いの話を
聞いたり聞いてもらったりしながら

子どもの気持ちに共感できて 親子関係が楽になり
子どもの力を引き出せる
「まっすぐコミュニケーション」を、学んで練習します。

参加費1000円です。

MamaCafeは、少人数で気楽にお喋りができる勉強会です。
きっと、ホッとできるひとときになると思います❣️ぜひご参加ください。

今回は、ママカフェの産みの親・石田勝紀先生がスペシャルゲストで、質問コーナーがあります。
参加ご希望の方は、「参加申し込みフォーム」からお申し込みくださいね。

石田勝紀さんの、東洋経済の連載記事です↑

ご質問等ありましたら、TwitterのDMに お送りください。

https://twitter.com/search?q=%EF%BC%A0cafetime321&src=typed_query

いいなと思ったら応援しよう!