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自分軸の作り方#105 「しょっぱい経験・食べる楽しみ」


今回はわたしの 食事にまつわる しょっぱい経験です。


長男が、アトピーと蕁麻疹でものすごく苦しそうにしていた中2の頃に
時は遡ります。


もともとアトピー性皮膚炎であり、温度変化で蕁麻疹の出やすい長男。

気持ちを自分の中に閉じ込めがちな長男が、
学校でのトラブルもあり、ナーバスになっていたことも重なり
夜中にボリボリ痒い所をかきむしる音が聞こえてきて
いたたれなくなった私の目に飛び込んできたのが
Amazonで見つけた この本でした。


ぽちっとして読み始めたのですが、
すごくわかりやすくて、炎症が起こるメカニズムに納得!

よし!!!

やってみよう!!!

と、始めた食事療法でした。


本当はステージ1,2、3と進んでいくのでしょうが

せっかちな私は 1,2に同時に取り組みました。

ステージ1 「植物油脂」をやめる


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市販のお菓子類や、加工食品の原材料を見てください。
「植物油脂」と書かれていないお菓子や 手軽に食べられる加工食品を
探し出すのは 至難の業です。

持って手に油がつくようなお菓子はもちろん
「マーガリン」「ショートニング」というような
油の入っているものを 除去することにしました。

「本物を食べよう。」

長男にも家族にも
「アトピーが消えちゃった!」を読んでもらい、
「脱・植物油脂宣言」をしました。

家で作る料理も、酸化しづらいと言われている
ちょっと高級なオリーブオイルを少しだけ。

炒め物や揚げ物をなくし、

野菜類も 煮物中心にするなど、

油を摂ることを避けました。


ステージ2 「ちくさん物」をやめて魚を食べる

牛、豚、鶏肉、卵などのちくさん物は、
戦後に大量に日本に入ってきて
日本人の体に 実はなじみが薄いものなのです。

 ちくさん物のタンパク質は、消化に時間がかかります。胃腸はタンパク質を分解できるキャパを超え、ブラック企業のような状態で働き続けています。

体にとっては戦いを挑まれているようなもの。
結果、体の中に炎症を起こしやすい。

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そして、魚の油は炎症を抑えてくれる、善玉油なのです。


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ということで、我が家の主菜は

焼き魚
煮魚
うなぎ
刺身
えび、いか
シーフードミックスなど
豆腐
納豆
大豆ミート

などを駆使して おかず作りをしていきました。


「ええ~今日も魚かあ」

私以外の男子三名は、おかずを見るたびにテンション
だだ下がり。

私はどれだけ文句を言われようと 方針を変えませんでした。

明日は何を作ろうか。
毎日献立に頭をかかえました。

それにしても
肉や卵のないおかずを毎日作ることは 本当に難しい。

我が家の食生活が どれほど肉料理に偏っているか 思い知りました。

大豆ミートは、いろいろ頑張ってみましたが
大豆は大豆だなと 途中で「肉っぽくする」ことを断念しました。


◆長男の肌が一週間でつるっとしはじめる。


なんということでしょう。


植物油脂とちくさん品をやめて、一週間経過したときのことです。

真っ赤になって 乾燥しガサガサになり
ひっかき傷から血がにじんでいた
長男の膝や肘の皮膚の下に
つるっとした健康な皮膚が生まれてきていました!!!

おおおおお!!これはすごい!!!

魚と大豆生活で苦しかったけれど、あの本は真実だったんだ。

私は喜びでいっぱいになりました。

でもまだ、赤みやかさぶたは残っているし
もう少し頑張ってみよう!と、制限食を続けました。

大豆ミートも、お試し用の一袋が終了し
通販で大きな袋を買い、
よし、大豆ミートのレパートリーを増やしていこう!と気合を入れてました。

長男のお肌は、日に日に赤みも消えて
つるっとしたお肌に変化していきました。






ステージ3 制限食、断念。


魚中心、脱植物油脂の食事をはじめて一カ月半ほど経ったある夜
大豆ミートでハンバーグを作ったときに 一口食べた長男(当時中2)は
お皿をひっくり返して大泣きしました。


「こんなまずいものばっかり食べて
生きていくのはもう嫌だ!!!!」

一徹


注)実際には殴られてはいませんし
ちゃぶ台はひっくり返していません。

こんな勢いで長男は怒って
夕飯を食べずに部屋に戻ってしまいました。

残された男子二人も


「肉、食べたいよね」
「うん・・・」

沈み込んだ食卓。


私は大切なことを忘れていました。

食事は、
人間にとって 楽しみと
喜びである。

ということです。

私は飛雄馬の姉のように
涙を流しながら 静かに食卓を片付けました。


次の日からは
油を控えめにした お肉や炒め物もメニューに組み入れ
「おいしい」と
喜びを感じられる食卓を意識するようになりました。


「目的達成型人間」の私は
こうと決めたら猪突猛進。

でも、長男は「嫌なものは嫌」って
私にぶつけてくれました。

私が前のめりになりすぎて、
「話し合って、合意する」という段階を
すっとばしていたんです。


それから、

食事は たまに天ぷらとかコロッケなども食べますが
基本、油の少ないものを。

おやつは長男にまかせました。
たまにはポテトチップスも食べているようです。

アトピーや蕁麻疹は 
よくなったり出てきたり 繰り返していますけれど
徐々に マックス状態のマックス度合いが 下がってきていて

少し悪化して 肘が赤くなってきたら 
魚料理を増やし 揚げ物を減らす

そんなバランスを取りながら
長男のアトピー君とも
手を取り合って 適度に仲良く生きています。


しょっぱい経験でした。

食生活を急に変えることの難しさ
話し合うことの大切さ
日本人にとって 魚が体にいいっていうことが
よくわかった出来事でした!


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