「一緒に"何か"できないかな?」というワクワクの落とし穴
とどのつまり、自分の言葉を曖昧にしてどこかに仕舞わずに、全て信じてみてほしい、という、お話です。
「一緒に"何か"できないかな?」
たまたま自分の持っていない力を持つ人と出会い仲良くなり、「何か」道が拓けそうな気がしてワクワクしたりする事が、あるかもしれません。
あるいは、能力とお金、自由な時間が増えてあれやこれや「できる事」を模索しはじめたり。
「"何か"したい」
おおかたこのような段階では、まだまだまだまだ、何も実を結びません。あるいはやってみても、短い期間程度で辞める事になります。
共同事業において、各自のビジョンや自分の言葉が無い中では、お互い出来る事や得意な事の「手段の組み合わせ」になる為と、
自分の言葉が薄い同士が協業すると、その折衷案・最大公約数のよくあるつまらないものになる為です。
目的がないまま、手段が目的化しています。
自分の描くビジョンがあれば、「何か」お店や事業を一緒にやろう、とは決してならないのです。「何か」ではなく、やりたい事は決まっているので、問いかけ方が違います。
「この人と一緒にやる」事が目的なら、その限りではないのですが。それでも一緒に、その先のどんな景色成し遂げたいのか?は無いと前に進まぬ沼にどっぷり。
また、はじめの一歩を踏み出す時に、誰かと一緒にやりたがるという事は、まだ自信がないか、自信のなさを凌駕するほどの覚悟もまだまだないという事。
ただ単に、その自信を少しつけるための練習として、誰かと共同で事業を始めるのは、意味はあるのかもしれませんが、投資するお金と時間、そして費やすメンタルの割に、得る物はとてもとても小さいです。
覚悟さえあれば、これをすっとばせて、小さな投資で大きな大きな経験を得られます。
このように、ワクワクするのは大切ですが、順番が逆になってないか?は常に考えて行動するのが、大切であると考えています。
誰かと共に事業を行う場合も、
本音で本音の、ゆるぎない
「私はこうありたい(ビジョン)」
「"だから"こうしたい(コンセプト)」
を持ち寄ってはじめて、一緒にやる掛け算作用が動き出します。
今の時代は、豊かで選択肢が多く、なかなか自分のビジョンすら決めたり見つけるのが難しいかもしれません。
(便利になっているようで、不便になっている)
(情報だけが増えていて、人間の心身がついていっていない)
これらを見つけるには、小さくとも100%自分のビジョンに向けて、
「実際自分で覚悟を乗せてやってみる」
という事が、とても有効です。
ちなみに、このような背景もあり、
カフェトリエでの開業は、2人以上の共同屋号店舗の開業は、通例お断りさせていただいております。
自分の言葉を曖昧にしてどこかに仕舞わずに、まずは全て信じてみてほしいし、私が関わらせていただく範囲だけでも、そういう社会であれたら、と思っています☕️
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