ねごと
本物ってのは近づくほどに本物。
至極当然のことですが、本物は遠くで見ててもわかりませんが近くで見ると強烈な光を放っているものです。
そして私たちと全然違う。
まず思い出すのは地元のヤンキー達。
一時、不良ごっこで家出を繰り返し沢山の本物の不良たちと仲良くなりました。
ワタクシはにわかだったので、ただ付いて行っているだけという感じでしたが。。彼らは言うことがまず違います。
「このあとどうする!? 俺らとりあえずその辺の車燃やしに行くけど」
「え?」って聞くのもなんかダサいけど、怖いこと言ってるし、、
「あ~マジ? ちょっと今日はやめとくわw」って返したけど。
普通になんで燃やしちゃうの?って思ってました。
あとは、ペットボトルのジュース、当時流行っていたもので「桃の天然水」ってのがありましたね。
これに、がっつりシンナー入れてるやつ。いました。
全然飲まないしどうしたんかな~って見てたら、ビニールに移してました。
桃天が一番見た目ばれないみたいで。。
でも彼、めっちゃ口から異様な臭いしてましたけど。
何を聞いても「いや、ボケは食ってないで」って返事です。
ボケ=シンナーね。
いやーもっと色んなのいたけど、とりあえず。。
あとは、本物のホスト。
ワタクシがいた夜の街は田舎だけど、水商売系のお店が非常に多い街でした。
全然人口に見合ってないくらいに水商売が盛んだったんです。
そんな中でもある男は、ダントツに輝いていましたね。
近くにいると、誰も張り合う気持ちすら起きないんです。
ああ美しい。。みたいな。
超美形で、高身長で、少し話すだけでもボトルが開いちゃう。
で、営業方式はいわゆる王様営業です。
「あれが飲みたい」って言ったら、女子は「はえぇええ~畏まりました。すぐに!」みたいなノリです。
魔法でも使ってんのかっていう感じです。
業界にいた人はよくわかるだろうけども。
ちょっとしたら東京に行って、ナンバーワンになってテレビにもでました。
帰ってきて飲食店のオーナーやってましたね。
というように、神様が作った鍵穴にぴったり収まるように収まっちゃったやつってのがいるんです。
ワタクシが何のどんな形かわかりませんが、やっぱり本物でありたいです。
いやきっと皆何かの本物なんだろうけど。
こういうのって、きっとその人が居る場所なり環境が大事なんだろうなと思います。
だってヤンキーの本物だって、ホストの本物だって、その道の専門学校出たってわけじゃないですよ。
ただそういう奴が、そういう環境に置かれちゃってパズルのピースが揃ったみたいなもんだと。
面白いですね。人って。
今年も沢山の素敵な出会いが、皆様にもワタクシにもありますように。